• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

汚職官僚の妻は「良妻賢母」?!夫の代わりに公務旅行に参加―江蘇省

2011年09月30日

江蘇省南通市海安県の地元ネット掲示板に、「海安城管真牛,局长夫人代替局长外出参观考察!」(海安県都市管理局まじすげぇ=局長の代わりに局長夫人が出張、視察に出たんだぜ)という書き込みが登場。話題となっている。2011年9月29日、現代快報が伝えた。
(城管=都市管理局については、記事「「泣く子と城管には勝たれぬ」=中国人が一番恐れている強面集団「城管」の新商売」を参照)


9月、海安県都市管理局不動産業界協会が陝西省西安市、延安市への視察旅行を実施した。都市管理局の胡局長は仕事が忙しく参加できなかったが、代わりに局長夫人が参加したという。「夫の仕事を支える、すばらしい妻」というわけではなさそうだ。中国では「三公消費」(公費旅行、公費接待、公用車)が官僚の三大浪費として避難されているが、自分が参加すらしていない視察旅行に夫人を行かせるとは、さすがにやりすぎ感が漂う。


延安13.JPG / *flydog*



28日午後、現代快報は海安県都市管理局の朱主任への取材に成功した。

同主任は西安市への旅行があったこと、局長夫人が参加したことを認めたが、

・不動産業界協会は民間組織であり、都市管理局の部局ではない
・夫人は旅行費用2800元(約3万3600円)を自費で支払った
・視察旅行は「半分は視察、半分は旅行」という性格のものだった

と弁明している。公費で夫人を旅行に参加させたことも問題だが、「視察旅行はなかば公務、なかば遊び」という弁明も激しくやぶへびのような気がしてならないのだが……。視察に参加していた他の官僚に延焼してもおかしくない。

たとえ田舎の県の一部局であっても、マスコミ対応用に賢くウソをつける人が必要だとの教訓を残す事件となった。


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ