■私立女子校のヒトラーコスプレ＝欧米各所から抗議受け問題に■

報道によると9月23日、チェンマイ市内の私立女子高の体育祭で、女子生徒がヒトラーや当時の親衛隊(SS)に扮して後進するといったハプニングがありました。

生徒自身は米国を拠点とする某ユダヤ人組織の代弁者としてホロコースト（ユダヤ人大虐殺）に抗議したつもりだったのですが、その出し物がまるでナチスのコスプレを楽しんでいる様に見えたため問題となりました。学校側は一切感知していないとのコメントを発表していますが、同校系列の学校が2007年にも同様の騒ぎを起こして報道された事があります。


＊PDNの報道。

歴史事実を教えるのはとても大事な事ですが、そこに虚偽や誇張、感情が入っては子供への教育に何らかの悪影響がある事は否めません。学校側には｢感知していなかった｣ではなく、正しい教育を願いたいものです。

関連リンク：
タイの高校のナチス仮装で波紋　欧米の領事が抗議（ANNニュース、2011年9月28日）

アメリカやドイツなどの領事らが高校に抗議し、近代史やホロコースト（大量虐殺）の歴史を教える授業を新たに設けるよう求めました。

チェンマイの女子校、ナチスに扮し行進　ユダヤ人団体が抗議（newsclip、2011年9月29日）

米国を拠点とするユダヤ人組織「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が「ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺（ホロコースト）の生存者や遺族に計り知れない苦痛を与えた」として抗議した。

＊当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

■インラック首相、総資産13億円＝全閣僚中2位■

国家汚職制圧委員会(NACC)が28日、恒例の全議員と閣僚の資産を調査しました。それによると最も資産が多かった現内閣閣僚はプロートプラソプ科学技術相の9億6300万バーツ（約23億7000万円）。2位はインラック首相の5億4100万バーツ（約13億3000万円）でした。

庶民派のイメージのあるインラック首相ですが、さすがタクシン財閥の社長を歴任してきただけの事はあります。現在タイ政府は財源確保に苦労していますが、ぜひ貧富の差を是正するためにもタイでは鬼門となっている固定資産税と相続税の導入を検討してもらいたいところです。


＊PDNの報道。

ちなみに前アピシット政権は両税制導入を公約に掲げていましたが、発足初年度に支持層である守旧派の猛反発にあい断念しました。そういえば昨日の報道でその責任者だったコン前財務相が、自身の失策を棚にあげインラック内閣が両税制をなぜ導入しないのかと批判していましたが……。

関連リンク：
タイ・インラック首相の資産は１３億円　アクセサリーだけで１億円 （MSN産経、2011年9月28日）

ダイヤのネックレスなどアクセサリー約１億１千万円相当、高級スポーツカー、ポルシェなど８台の乗用車約４４００万円相当などを保有。９歳の息子名義の資産も約１千万円相当あった。

インラック首相（４４）の資産公開（タイで老後を　送るときめた男の記録（日本編）、2011年9月28日）

内訳は、自宅、マンションなど不動産。ポルシェ・ケイマン、メルセデス・ベンツS280、メルセデス・ベンツSLK200,ランドローバー、BMW730,など、自動車８台。現金、宝飾品などだという。

＊当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。