中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月01日
政府と市民が衝突する「官民衝突」にはいくつかのパターンがあるが、強制土地収用はその最たるもの。他の問題では泣き寝入りしても、最大の財産である不動産を脅かされるとなれば、一般市民が立ち上がるケースも少なくない。
社会不安が高まることを恐れている中央政府は「暴力的な土地収用をやってはいけません」とのお達しを下したが、地方政府もメシのタネがかかっている。というわけで、このバトルが沈静化する気配はみじんもないようだ。
中国の歴史史料をめくっていると、戦いで糞を使うシーンがよく出てくるのだが、その有効性はいまだにあまり変わらないのかもしれない。