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2011年10月02日
以来、慈善団体、とりわけ赤十字に対する信用が暴落。ささいな問題まで取り上げられ、叩かされるという騒ぎが続いている。今年7月には著名大学教授の郎咸平氏が、「赤十字ってタダで献血させて、その血を売ってぼろもうけしているじゃん。ひどくね?」と指摘したことも影響しているのか、赤十字マークがついている献血ステーション、採血車には人が集まらないという事態に。
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深圳市では仕方なく、採血ステーションから赤十字マークを取り外すという苦肉の策に。献血の運営自体にも赤十字はノータッチで、宣伝パンフの作成だけ請け負っていると説明している。
郭美美さんお一人の責任というと言い過ぎだが、しかし21歳のギャルによる「つぶやき」だけで中国赤十字の信用が地に落ちたというのはなんとも驚くべき事態。深圳市以外でも血液不足は伝えられており、「脱赤十字化」の動きは広がっていく可能性もありそうだ。もっとも赤十字の代わりにどんなマークを作ればいいのか、さっぱり想像もできないが。