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「今考えるとホントにスゴイ作品だった」カードキャプターさくらを懐かしむ中国人オタク―中国オタ事情

2011年10月04日

■中国オタクとCCさくらの罠■

先日、ありがたいことに「中国オタク的にカードキャプターさくらはどう影響したのか?」という質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

「カードキャプターさくら」
は比較的早い段階で中国のテレビでも吹き替え版が放映されるようになり、その後も各テレビ局での再放送が行われていたので見たことのある人間は結構多いようで、中国語タイトルである「百変小櫻」「魔卡小櫻」という名前を知っている中国オタクは結構多いようです。


Cosfest IX: Cardcaptor Sakura / mrmayat


私の巡回先の中国のソッチ系の掲示板でも「CCさくら」についてのやりとりが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

最近「カードキャプターさくら」を見てみたんだが、驚いた。スゴイ萌える作品だ!昔のアニメだからと軽く見ていた自分がアホだったわ……。


木之元桜は歴史上最も可愛い小学五年生だぜ!


もうかなり昔になるけど、中国語に吹き替えされたのをテレビで一目見てハマってしまったのを覚えているよ。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


昔は小狼とさくらのカップリングが好きだったはずなんだが、気が付けば小狼のショタ単独萌えになって、その後はBL路線に突入。あの作品は自分にとっての罠だった。


私は最初雪兎とさくらのカップリングを応援してたように思う。でも、その後は雪兎と桃矢に……今考えてみるとホントにスゴイ作品だったよね。


毎回違ったものが出てくるCCさくらのコスチュームはそれ以前に見た魔法少女作品と違ってとても引き付けられたね。


キャラも魅力的だったけど、音楽も良かった。「Catch You Catch Me」や「プラチナ」は今でも聴くとテンション上がる。


私が最初にCCさくらを見たときは「百合」なんて概念は全く知らなかったから知世の態度が不思議に思えた。そしてその後だんだんとさくらと知世の関係がスバラシイものと思えるようになってきて、今では立派な百合萌えです。


小狼と雪兎の関係がなんか不思議だなーと思っていたら、桃矢と雪兎の関係がさらにスゴイことになり、当時の何も知らなかった自分は混乱した……そして、BLというものをハッキリ理解してその道に進んでしまった。


今考えてみると、CCさくらの人間関係ってトンデモナイことになってるよな。当時の自分が何も知らないで見ていたのは良かったのか悪かったのか……。


CCさくらはわりと吹き替えのレベルが高かったのも印象深い。私は広東語版の方が日本語のオリジナル音声より好み。


一言で言えば「スゴイ作品」だと思う。あんなに前の作品なのに、各種カップリングやら属性やらをどれだけ詰め込んでいるんだか。オタクの知識を蓄えてから改めて見たら、ピュアだったころの自分は気づかなかった部分が目に付くようになり、自分の好きなジャンルの原点が何かということを発見してしまった……。


内容とは直接関係ないが、私にとって印象的なのはキャラの名前の変更かな。大陸版だと李小狼の名前が「王小明」になってるんだよね。中国の実際の感覚だと「小狼」はあんまり良い響きの名前じゃないのは確かだが、王小明は逆に普通過ぎて……。


CCさくらで残念なのはさくらと知世が結婚してないことだ!私はあの二人が結婚して娘が生まれることを期待していたのに!今の時代なら技術的に不可能ではないだろうし、あの世界なら社会的にも大丈夫だろ。


さくらと知世の夫婦は私も見たかった。てか、ツバサクロニクルの方で黒鋼とのカップリングになったときはマジでキレたわ……。CLAMP作品って正常な家庭環境というのがほぼ無いし、さくらと知世の夫婦でも家庭を構成する人間の関係が良好なら十分マトモと言えると思うんだが。


最初私はてっきり知世と桃矢がくっつくかなんかだと思っていたんだけど、ああいうカップリングに収束するとは予想だにしなかった。


CCさくらは放映した時期がちょっと微妙だったと思う。テレビアニメが増えてきた時期だけどまだネットも無い頃だし、ウチの国では同人活動とかも無かった。もう少し後、それかもう少し前だったらもうちょっと盛り上がったのかもしれない。


当たり前の話かもしれないが、「ツバサクロニクル」のサクラはなんかCCさくらのイメージとは違ったんでちょっと残念だった。作品自体は悪くなかったんだけどね。


当時、ウチの国ではCLAMPの人気がかなり高かったんだけど思ったよりCLAMPファンの間での人気が出なかったように思う。当時は「X」や「聖伝」とかが人気だったし、CCさくらの空気はそれとは違ったのがいけなかったんだろうか?

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日本では「さくら」という名前のキャラではこの作品が代表的になっているらしいけど、ウチの国では「さくら」という名前でイメージされるのは「NARUTO」の方のさくらが一般的なんだよなぁ。


CCさくらに萌えてオタク界隈にとらわれたヤツって、今では古い世代のオタクになるんだろうな……。


放映された時代がかなり前だからそれほど表に出なかったのは確かだけど、ハマっていたのは少なくないと思うよ。子供の名前に「小狼」てつけちゃった話とかもあるし。

とまぁ、こんな感じで。中国オタクの活動が活発化する前の作品ではありますが、ハマったり、ハマって道を踏み外した人間が結構いるようですね。

上の発言にもありますが、「CCさくら」が中国のテレビで放映されたのはちょっと中途半端な時期だったようで、現在の中国オタクの心の名作カテゴリにまで入るかと言われるとちょっと微妙な所があるようです。

娯楽がまだ少なく、アニメが娯楽としてかなり貴重だった時期に放映されたために中国オタクの心に深く刻み込まれたり、ネット環境の整備により、中国オタクのコミュニティが確立されていった時期に放映されたために中国オタクのコミュニティの発展と一緒に盛り上がったりした……ということが無いようで、日本ほど重要なポジションの作品とはされていないのだとか。

しかしそれでも、古い世代の中国オタクを中心としてかなりの影響を与えているようですし、そこはさすがという感じがしますね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (1)

    • 1. もち
    • 2019年06月14日 14:20
    • 小学生の時流行った。今はプリキュアと一緒で当時に比べ男のが楽しんでるイメージ。どれにも言えるけど、どちらかの人気が落ちてもどちらかが拾えば作品は続くものですね

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