中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月04日
事故が起きたのは3日午後2時。屋根部分にモルタルを流していたところ、木製の支えがずるずると傾斜し、建物が倒壊した。建設作業員はモルタルと一緒に高さ13メートルの屋根から落下し、多くが重傷を負った。
ある匿名の政府関係者によると、劇場は施工資格を持たない業者2社が担当していたという。鎮政府の検査によって危険性が指摘されており、工事中止も命じられていた。しかし施工業者は通知を無視。先日の台風上陸で政府に「隙」ができたタイミングを見計らって工事を強行し、今回の悲劇を招いたという。記事では業者の問題だけがとりあげられているが、中止命令を無視して強行させたのは施工主の意向だろう。地元政府のお偉いさんあたりが怪しそうだが……。
3日夜、雷州市政府は同市住宅建設局の羅局長、安全生産担当の蘇副局長、都市建設担当の柯・調風鎮副鎮長の免職を決定した。今後、さらに調査を進めて、関係者の責任を追及する方針だ。