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2011年10月05日
その王の家だが、レンガ塀の上にさらに幕をはりめぐらし、外からのぞけないようになっている。好奇心に駆られた村人が塀のレンガを外して中をのぞいてみると、地下道から掘り出したと見られる土があたりせましと積んであった。運び出すためか、袋詰めされたものまである。さらに庭の一角には黒い網で覆い隠された点とのような個所まであった。中には何が隠されているのだろうか。
■トンネルの向かう先には市政府庁舎
トンネルの一方の端は王の家に続いていた。もう一方の端はどこへとつながっているのだろうか。狭く危険なトンネルの中をたどることはできなかったが、トンネルは市政府の方向に向かって伸びているという。王の家から市政府庁舎までは約2キロの距離がある。反中国政府のウェブサイト「参与」に投稿された洪深氏の記事は、腐敗官僚に逆襲するべく農民が掘った奇襲攻撃用通路ではないかと推測する。
復讐に燃える農民が2キロもの長さのトンネルを掘り続けているというのも面白すぎる展開だが、もっと素直に泥棒のためという展開もありそうな気がする。すでに警察が捜査を開始したとのこと、この神秘のトンネルの正体も間もなく明らかとなるようだ。
*写真は東亜網の報道。