■焼身自殺を計った僧侶3人、病院で治療中■2011/10/08追記:
*10月7日午前11時半頃、さらに2人の元僧侶が焼身自殺を図りました。9月26日からの2週間足らずで焼身抗議はこれで5件に。いずれも10代の若者たちです。
止まらぬ若者の焼身抗議=さらに2人の犠牲者、うち1人は死亡か―チベットNOW(2011年10月7日)――――――――――――――――――――――――――――――
1人の僧侶は拘束時保安員に強く殴られ頭に重傷。
6日付け
RFA英語版より。
10月6日木曜日時点の情報によれば、最近ンガバで焼身自殺を図った3人の僧侶は病院で厳重な警戒の下、治療を受けているという。
(関連記事:「焼身自殺を図った10代僧侶2人=生存を祈る人々のキャンドル・ライト・ビジル―チベットNOW」2011年9月27日)10月に焼身自殺を計ったケルサン・ワンチュクは比較的早く火を消されたので、火傷はそれほどでもないという。しかし、その際中国の保安員に頭を強く殴られた事により、頭に重傷を負っている。
(関連記事:「17歳僧侶が焼身抗議=1週間で3人目の悲劇―チベットNOW」2011年10月4日)
今年の3月以降、彼ら3人を含め5人の僧侶が中国支配に抗議する焼身自殺を試みている。人権団体は中国当局が宗教に対する締め付けを強める中で起こったこのような焼身自殺は危険なトレンドであるという。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。
ダラムサラ・キルティ僧院の僧カヤック・ツェリンによれば「僧ケルサン・ワンチュク(17~18)はンガバ人民病院の2階(日本でいう3階)にいる」という。
*10月4日に焼身抗議を行った僧侶ケルサン・ワンチェク。まだ17~18歳の若さ。
「彼のいる病棟からは他のすべての患者が移動させられ、彼1人が厳重な警戒の下で治療を受けている」
僧ツェリンによれば僧ケルサン・ワンチュク(17~18)の1人の友人が彼を介護することを許され、他にも数人が面会を許されたという。
「報告によれば、ケルサン・ワンチュクの火傷はそれほど酷くはないという。しかし、火を消された後、保安員から暴力を受け、そのために頭に深い傷を負っている」
■別々の病院で
同じく僧ツェリンによれば、9月26日に焼身自殺を計った僧ロプサン・ケルサンと僧ロプサン・クンチョクは別の病院に収容されているという。
*9月26日に抗議自殺を図った2人の数年前の写真。右がロプサン・ケルサン(18)、左がロプサン・クンチョク(18~19)。
数日前、僧ロプサン・クンチョクはンガバ県のバルカムの病院に収容されているという情報が入った。彼の火傷は重度であり、また友人や親戚の誰も面会を許可されていないという。
一方、僧ロプサン・ケルサンは四川省の省都、成都の病院で回復に向かっているという。数日前、ンガバの政府テレビ番組の中に彼の姿が映し出され、彼の火傷はひどいものではないとコメントされた。
僧ロプサン・ケルサンは3月に焼身自殺を計り死亡したキルティ僧院僧侶プンツォク(21)の弟である。
僧侶たちは禁止されているチベット国旗を振り、宗教の自由を訴え、「ダライ・ラマ法王に長寿を!」と叫んだ後、自らに火を放っている。
8月にはカム、タウ、ニンツォ僧院僧侶ツェワン・ノルブ(29)が北京の支チベット支配に対する抗議の焼身自殺を行い、死亡している。
■緊張した状況が続く僧ツェリンが現地から入手した情報によれば、キルティ僧院の外にいた軍隊の姿は消えたが、状況は依然緊張したままであるという。
「地元の人々は、このように軍隊の姿が僧院の前から消えたことに対し、僧侶たちへの監視が無くなったように見せかける、わなではないかと疑っている」
「キルティ僧院の中には、今も何百人もの当局役人が居座り、24時間態勢で僧侶たちを監視している。さらに僧院の4角の外に監視塔を建設中だ」
「ンガバ県全域で監視が強化されている」「幹線道路上や主な交差点にはチェックポストが設けられ住民はいちいち身分証明書を提示しなければならず、人々の日々の移動にも非常に支障をきたしている」
「ンガバの県庁舎に到る道沿いの電柱や建物の屋上には新たに監視カメラが設置された」
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【閲覧注意】抗議の焼身自殺を行ったノルブ僧侶=警官隊に囲まれた中、荼毘に付される―チベットNOW(2011年8月19日)
焼身自殺した僧侶タベーとプンツォ=相次ぐ抗議の自殺―チベットNOW (2011年4月26日)*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。