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2011年10月10日
2008年3月10日にデブン僧院僧侶たちはラサ市内に向け抗議の行進を始めた。途中でこの行進は武装警官隊により阻止されたが、これがその後ラサをはじめチベット全土で起こった、チベットに対する中国支配への抗議活動のきっかけとなった。
僧ロプサン・ツォンドゥもこれに関わったとして逮捕され、ラサ北部にあるサンイップ刑務所の前にある拘置所に収監された。同じようにここに収監されていた仲間が証言として話すところによれば、彼は尋問中にひどい拷問を何度も受け、何度も血を吐いていたという。
彼はいくら拷問を受けても、常に自身の信念を曲げず、「自分たちは世界を利することができる仏法を行じようとしているのに、あなたたちはそれを阻害しようとしている」等と怖れる事なく拷問する尋問者に説いたという。そのようであったから、彼は特にひどい拷問に遭い、身体も衰弱。最近チュシュル刑務所に移されたという。
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。