■10月中旬にもバンコク浸水!?都知事、避難計画の立案を指示■報道によるとバンコク都内を流れる運河の水位に顕著な上昇がみられ、このまま上昇し続けると10月中旬には都内の13区(ミンブリ、トンブリ、バンコクノイ、ドゥシット等)で浸水被害が発生する模様です。
昨日8日時点ですでにラチャダーピセーク通りやラップラオ地域で30~40cmの浸水が見られ、都は急遽ポンプでのくみ上げを開始しました。スクムパン都知事は早々に退避計画の立案を指示。この13区に関しては飲料水や食料補給路の確保、避難所の確保、医療設備の維持などの準備が進められています。
*ポストトゥデーの報道。少し前は上段でボートでも用意しておこうか等と言っておりましたが、劇的に水が引かない限り、その話題も現実味を帯びてきた様です。
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タイ バンコク洪水 いよいよか!!!【緊急一斉メール】( インドへGO! 58才のチャレンジ、2011年10月6日)
■穴だらけの米抵当計画=密輸米で荒稼ぎする者も■先の総選挙でタクシン派プゥア・タイ党の公約として掲げられていた農家の所得上昇計画の一つである、米抵当計画が開始されようとしています。
この米抵当計画。簡単に言うと、
農家が作ったお米を政府が市場価格以上で買い取る事により米の価格を上昇させ、農家の収入を増やそうというものですが、単なる農民優遇、ばらまき政策、税金の無駄遣いと各方面から非難の的となっています。
*PDNの報道。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。
この政策実行のための初年度の財政支出は3200億バーツ(約7940億円)。以前、お伝えしたとおり諸事情からおそらく政府予算は空に近い状態であるため、これをインラック首相は国内金融機関からの借り入れで賄うと発表。
■ボロ儲け!?安価な密輸米を政府に売却
しかし当然ながらタイ人も馬鹿ではありません。洪水被害で減少した米を、政府が買い取ってくれるならとカンボジアから輸入している業者が居る様です。報道によると、カンボジアで1トンあたり8000バーツ(約19800円)で買った米を政府に売ると15000バーツ(約37200円)に。ボロ儲けですね。
皆様もご存知の通りタイは世界的な米輸出国。国際競争力も失われることから、おそらくこの政策も廃止もしくは短期で終了していまう可能性大かもしれません。
関連リンク:
「政府支援のせいでコメ密輸」(バンコク週報、2011年10月7日)
コメ政策委員会が抵当計画承認(バンコク週報、2011年9月27日)
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。