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2011年10月10日
<昨日の注目ニュース>
江沢民氏健在、指導部人事や鉄道行政に影響も
江氏の健在ぶりが唐突に明らかとなり、波紋が広がりそうなのは鉄道行政だ。江氏は上海交通大を卒業。上海市長、同党書記を歴任し「上海閥」のリーダーとして長く君臨した。鉄道省が交通運輸省となお併存しているのも、江氏の隠然とした力が働いているためとの見方がある。
7月に浙江省で起きた高速鉄道事故をきっかけに、鉄道省には責任論や解体論の矛先が向かった。江氏の存在はこうした空気を変える可能性もあ る。政府は事故の調査結果を9月に公表するとしていたが、ずれ込み、今も見通しは立たない。胡錦濤政権は旧来型の行政にどこまでメスを入れられるかが問わ れている。