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「SAVE TIBETANS LIVES」連続する焼身抗議に対する人々の祈り―チベットNOW

2011年10月11日

■SAVE TIBETANS LIVES■

10月8日夜、ダラムサラで行われたキャンドル・ライト・ビジル。小学校の校庭にローソクの光で「SAVE TIBETANS LIVES」と描かれた。

このところ連続して起こるチベット人の抗議の焼身自殺を止めるには、世界中の支援者が声を上げ、中国の政策を変えさせるしかないという思いである。

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集会では最初に焼身自殺により死亡してしまった僧侶たちの冥福を祈るため黙祷が捧げられた。その後、ダラムサラ・キルティ僧院の僧ロプサン・イシェが、これまで焼身自殺を行った人々について詳しい説明を行う。

7日に焼身自殺した2人の元キルティ僧院僧侶の内、カヤンは死亡したとンガバの人々は信じ、8日にはほぼすべての商店、飲食店が喪に伏すために店を閉めているということも報告もされた。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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*焼身抗議を行った7人。


7日に焼身自殺を計った2人、カヤンとチュペルについて、新華社電は7日付けで「2人は病院で治療を受けており、命に別状はない」と伝えた。また2人の名前と歳を「トゥンケン(18)とテンジン(20)」とした。これについてダラムサラ・キルティ僧院の僧カヤック・ツェリンはVOT放送の中で「中国が焼身自殺を計った者等の名前や歳を偽って伝えることはよく有ることだ。こちらは出身地や親の名前も確認し、確かな情報を伝えている」とコメントしていた。

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8日付けRFAチベット語版によれば、現地情報として、7日に焼身自殺した2人の内、カヤン(18)はバルカムの病院で8日に死亡したという。また、チュペルも重体と。

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これとは別に、昨日8日中国のツイッター上に「また今日ンガバで今度は1人の女性が焼身自殺した」という情報が流れた。もっとも、今までのところダラムサラのキルティ僧院もこの事実を確認しておらず、誤報の可能性ありだ。

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相次ぐ焼身自殺を食う止めようと、今、世界中のチベット支援者たちは、各政府へのロビー活動、署名運動、中国大使館への抗議デモ等を活発に行っている。

世界の180の支援団体を繋ぐITN(国際チベットネットワーク)では、来たる11月3~4日にフランスで中国の胡錦濤も参加して行われるG20サミットの前日である11月2日に、世界中で一斉にチベット支援のキャンペーンを行うことを提唱している。

その統一スローガンは「ENOUGH! Global Intervention to Save Tibetan Lives もう十分だ!チベット人の命を守るために国際的介入を」である。それぞれの政府を動かし、サミット参加国がチベットの人権抑圧を議題とし、中国にそのチベット政策の変更を迫ることが目的である。phayulに関連記事あり。

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*風により消された文字ローソクに再び火を灯し続けようとする人たち。

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*風に消されたローソクに火を灯す子供。

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*子供その2。

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*子供その3。

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*最後に「ツェメユンテン(無量の福徳)」を合唱。

関連リンク:
1人は暴行で重傷と判明=焼身抗議を図った10代僧侶3人、入院治療中―チベットNOW(2011年10月8日)

止まらぬ若者の焼身抗議=さらに2人の犠牲者、うち1人は死亡か―チベットNOW(2011年10月7日)

17歳僧侶が焼身抗議=1週間で3人目の悲劇―チベットNOW(
2011年10月4日)


焼身自殺を図った10代僧侶2人=生存を祈る人々のキャンドル・ライト・ビジル―チベットNOW(2011年9月27日)

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。




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