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【動画】中国4000年の体罰=ネットで話題の「カンフー校長」―河北省

2011年10月11日

2011年10月、中国のネット掲示板にアップされた「カンフー校長」の動画が話題となっている。

事件が起きたのは河北省衡水市棗強県の第五中学校でのこと。9月16日夜、中国生3人は寮の就寝時間が過ぎてもトランプで遊んでいたのだとか。で、先生に見つかってお説教されたのだがそれで終わらず、翌17日に張新成・副校長がお得意(?)のカンフーで体罰を加えたというだけのお話。

中国メディア的には「学校がこんな暴力的でいいのか?!」という社会派問題的にとりあげているようだが、「カンフー校長」という動画名が示すとおり、ちょっとスタイリッシュな張副校長の蹴り姿が話題になった要因だろう。

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■「中国のネット世論=2ちゃんねる」 By 池上彰

動画で見ると、あんまり格好良くないのだが。動画はおそらく生徒が撮影したものだろうが、角度から見て結構離れた位置にある校舎からの撮影だろうが、それなりにちゃんと撮れているのが最近の携帯電話の恐ろしいところである。

先日、池上彰さんが中国政府のネット世論対応について「2ちゃんねるに一々対応しているようなもの」と評していて笑ったが、この件もそんな感じだろうか。「暴力教師良くない」の大合唱が高まり、9日時点で張副校長は解任されていたという。体罰を肯定する気はさらさらないが、当局の対応は「話題になったからとりあえず対応しました」的な臭いがぷんぷんして、どうも賛同する気になれない。

付け加えておくと、「カンフー校長」への批判が予想外に広がったのは、中国の文化的背景もあるように思う。日本でも昔と比べれば体罰はダメだという認識が広がったように思うが、「口ゲンカ戦闘民族」中国人にとって、手を出すことの意味は日本以上に大きい。激しい口ゲンカを展開しても、なかなか肉体的バトルに発展しないのだ。よって子どもにカンフーキックを繰り出すのはもってのほかと怒る人が多かったのではないか。


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