2011年10月9日、台湾・中央通訊社は、台湾メーカーによる「世界初の画期的発明」を報じた。

その発明とは、全世界の女性が長年にわたりその必要性を感じていながら、しかし発明されなかった画期的な製品、画期的なコンドームだ。あるいは簡単すぎる発明のように思えるかもしれない。思いついたら0.5秒で開発できるんじゃないかと思うかもしれない。だが、ラテックス・コンドームが開発されてから80年あまりもの間、誰も思いつかなかった製品なのだ！

と、さんざん引っ張ってみましたが、その製品とは何かというと、「指専用コンドーム」です。実は日本でも発売済み。


ピュアモ フィンドム 肌に優しい 指専用 コンドーム (6枚入り)

■ビニール手袋から指用コンドームへ

中央通訊社の報道後、台湾メディア、中国本土メディアが相次ぎ転載、報道。気づけば人民網にまで掲載されています。この2日間で一気に有名な存在となった「指専用コンドーム」。たんに細いだけのような気もしますが、開発に2年を費やし、台湾、中国本土、日本で特許を取得中。米国でも申請中だそうで。

開発者によると、奥さんと一緒に映画を見ていてこの着想を得たことのこと。「何の映画？」という一番気になる問題にはお答えされていません。また市場調査を実施したところ、台湾には強いニーズがあることが判明したそうです。「指専用コンドーム」が存在しない暗黒時代を生きる民は、ビンロウに使うビニール手袋を使っていたのだとか。

「指専用コンドーム」はすでに大人気だと開発者は自慢げ。台湾の女性同性愛者の支持を変えただけではなく、ベルリンのアダルトグッズ博覧会でも大好評だったと胸を張っています。


■おまけ：日本の特許

「指用コンドーム」でググってみたら、特許公報がネット公開されていました。

【課題】衛生用具に関し、特に使用者の手の指を覆う指用コンドームを提供する。
【解決手段】指用コンドームは、開放端、閉塞端、および潤滑された内外表面を有し、使用前には人の一本の指よりも小さな容積を画定する柔軟な指用コンドーム本体、および当該柔軟な指用コンドーム本体の解放端周囲の周りに延伸する弾力のあるバンドであって、使用者の片手の指に対してこの柔軟な指用コンドーム本体をしっかり動かないようにするためのバンド、を備える。

という内容だそうで。

なるほどなるほどと思ったのですが、それ以上に気になったのは「従来の技術」という項目。

【従来の技術】

【０００２】
（公序良俗違反につき、不掲載）
【０００３】
（公序良俗違反につき、不掲載）
【０００４】
（公序良俗違反につき、不掲載）

いったいどんな申請をしたんだ……。


■おまけのおまけ
ジャンケンコンドーム