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「命を捧げられ満足している」10月7日の焼身抗議者2人、病院で死去―チベット(tonbani)

2011年10月12日

■遺体を家族に引き渡さず/カイン氏「命を捧げ満足だ。後悔していない」/チュペル氏も今日死亡■

追記:
ダラムサラ・キルティ僧院僧侶カヤック・ツェリンに(インド時間11日午後6時)確認したところ、「11日午後2時頃、7日にカインと共に焼身自殺を行ったチュペル氏も死亡した」とのこと。


ンガバで7日に焼身自殺を行った2人の内カイン(最初カヤンと報道されていたが、その後カインと表記する報道の方が多い)が8日にバルカムの病院で死亡した。この知らせを聞き、ンガバ地区のチベット人が経営するすべての商店と飲食店は、喪に服すために3日間シャッターを降ろし続けた。
(関連記事:「止まらぬ若者の焼身抗議=さらに2人の犠牲者、うち1人は死亡か―チベットNOW」2011年10月7日)

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*連続する焼身抗議に対し、10月8日ダラムサラで行われた「SAVE TIBETANS LIVES」。

また、「多くのチベット人がカインの冥福を祈るために寺や僧院を訪れた。寺や僧院では3日間追悼会が行われた」とダラムサラ・キルティ僧院僧侶カヤック・ツェリンは伝える。

「カインの親戚は葬式を行うために遺体を渡してほしいと懇願したにも拘らず、中国当局は遺体を家族に引き渡す事を拒否し、その日(8日)の内に火葬。遺灰だけを家族に渡した」と現地のチベット人がRFAに報告。

新華社電は8日に「2人は病院で治療を受けている。命に別状はない」と報告した後、続報はないままだ。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


カインの家族は家で葬儀を行うも、当局は僧侶5人のみ呼んでもいいと言い渡した。

「家の前には10人ほどの中国の保安員が立っており、お悔やみを言うために遺族を訪れようとする友人や支援者を追い返している」と僧ツェリンはいう。

「月曜日にはキルティ僧院の僧侶たちが、祈りを捧げるために遺族の家に向かおうとしたが、一族の長老から『家族はキルティ僧院の僧侶たちが来れば、問題が起きるであろうと脅されている。だから来ないでくれ』と言われ、これを諦めた」、「それで僧侶たちは遠くから祈りを送った」と同じく僧ツェリンは報告する。

ツェリンによれば、カインは焼身自殺する前に「チベットのために命を賭けたい」「ンガバの人たちは自分の命を心配しなくてもいい」と周りの人に話していたという。

同じく、現在重体と伝えられるチュペルも焼身自殺を行う数日前に回りの人たちに何度も、堪え難いンガバの状況を語り、チベットのために命を捧げた僧侶たちの話をしていたという。

カインは病院で死ぬ前に「自分がチベットのためにこうして命を捧げられたことに満足している。まったく後悔していないので、皆も悲しまないでくれ」と語ったという話がンガバの人々の間に広まっているという。

参照:10日付けRFA英語版
10日付けTibet Times チベット語版

関連記事:
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*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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