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【サッカー】カマーチョ中国、ホームでジーコ・イラクに「まさか」の敗戦で予選敗退危機―中国

2011年10月12日

2011年10月11日、サッカーW杯アジア3次予選第3節が行われた。C組の日本代表はホームでタジキスタンと対戦し、8対0という圧倒的点差で快勝した。A組の中国代表はイラクと対戦。退場者を出して10人で戦うイラク相手にゴールを奪うことができず、0対1で敗れた。順位も3位に後退し、最終予選進出に黄信号が灯った。

A代表も五輪代表もさらには女子代表も負けまくりの中国。もはや予定調和の域で繰り返される「まさかの惨敗」「まさかの予選落ち」に中国サッカーファンもあきれ顔で、失態があるたびにマイクロブログは「中国代表なんて解散してしまえ」などなど、罵倒の言葉であふれかえる。

こうした負の連鎖を打ち切ろうと、中国サッカー協会は大胆な手を打った。今回のW杯3次予選を前にスペイン代表を率いた経歴を持つカマーチョ監督を招聘したのだ。その年俸は800万ドル(約9600万円)とも伝えられている。シブチンで知られる中国サッカー協会にしてはまさに異例の決断。2002年日韓W杯時のボラ・ミルティノビッチ監督以来の大物外国人監督招聘で勝負を賭けた。

ところが……。


Soccer Beijing / IvanWalsh.com



残念ながらカマーチョ・マジックはまだ発動していない。第3節終了時点で中国代表は1勝2敗の3位。グループ最弱のシンガポール相手には2対1で辛勝したものの、ライバルのヨルダン、イラクには敗北。最終予選進出に必要な2位から滑り落ちた。3次予選はまだ3試合を残しているとはいえ、「今回も最終予選前に負けちゃうのか……」とがっくりくる結果だ。

しかも11日の試合では後半19分にイラクの選手が退場。20分以上も人数が多いアドバンテージを得たが、ゴールを奪うことはできなかった。ちなみにイラクを率いるのは元日本代表監督のジーコ氏。

中国サッカーファン、メディアの間からは、早くもカマーチョ監督の手腕を問う声が上がっているが、カマーチョ監督自身も中国サッカーのレベルに不満を抱いているようだ。スペインのスポーツ紙・アスのインタビューに応じたカマーチョ監督、「一人っ子の中国人は怪我を怖がって、ボールを奪取する時にファイトしない」と不満をこぼしている(中国網)。

ラフプレーが乱舞する中国カンフーサッカーを知っている身としてはあ然とするコメントだ。カマーチョ監督は選手としては輝かしい実績を持っているが、監督としてはスペイン代表やレアルマドリーといった強豪を率いながらも、タイトルを奪えてはない。口さがないスペイン・サッカーファンからは「カマーチョなんか監督にしてどうすんのや」とバカにされていたというが、果たしてこのままカマーチョ中国は沈没してしまうのだろうか。


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