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2011年10月12日
残念ながらカマーチョ・マジックはまだ発動していない。第3節終了時点で中国代表は1勝2敗の3位。グループ最弱のシンガポール相手には2対1で辛勝したものの、ライバルのヨルダン、イラクには敗北。最終予選進出に必要な2位から滑り落ちた。3次予選はまだ3試合を残しているとはいえ、「今回も最終予選前に負けちゃうのか……」とがっくりくる結果だ。
しかも11日の試合では後半19分にイラクの選手が退場。20分以上も人数が多いアドバンテージを得たが、ゴールを奪うことはできなかった。ちなみにイラクを率いるのは元日本代表監督のジーコ氏。
中国サッカーファン、メディアの間からは、早くもカマーチョ監督の手腕を問う声が上がっているが、カマーチョ監督自身も中国サッカーのレベルに不満を抱いているようだ。スペインのスポーツ紙・アスのインタビューに応じたカマーチョ監督、「一人っ子の中国人は怪我を怖がって、ボールを奪取する時にファイトしない」と不満をこぼしている(中国網)。
ラフプレーが乱舞する中国カンフーサッカーを知っている身としてはあ然とするコメントだ。カマーチョ監督は選手としては輝かしい実績を持っているが、監督としてはスペイン代表やレアルマドリーといった強豪を率いながらも、タイトルを奪えてはない。口さがないスペイン・サッカーファンからは「カマーチョなんか監督にしてどうすんのや」とバカにされていたというが、果たしてこのままカマーチョ中国は沈没してしまうのだろうか。