中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月15日
おそらく、「車と家と女王」という最後の条件が話題となった理由でしょう。师倩さん自身はすでにマイカーもマイホームも持っているが、結婚相手も経済力がある人がいい。車と家はその証明だと話しています。
师倩さん曰く、大学卒業後、仕事に没頭していたところ、気がついてみればもう27歳になっていたとのこと。これはもう「剰女」(結婚できない女性)ではないのかと気になり、テレビのお見合い番組にも出演したそうです。ですが、そういった場所では選択肢は限られている上に、自由には選べないと不満に思い、自分で解決しようとこの奇抜なパフォーマンスを始めたそうです。
狙いが的中したといっていいのでしょうか。パフォーマンスは話題となり、マスコミに取り上げられるまでになりました。师倩さんが取材で明かした結婚相手の条件は、年齢は彼女の10歳上まで。彼女の身長が167cmあるので、相手は178cm以上が理想とのことです。
この発言を聞くといやでも思いだすのが、かつて日本でも流行った「三高」です。やはり、経済が上向きで、未来に対して希望が持てる状態だと、より良いものを求める(下手をすると高望みしすぎるということにもなりかねませんが)というのはどこの国も同じなのかもしれません。
2:結婚の条件
この奇抜なパフォーマンスを师倩さんの母親はどう思っているのでしょうか。师倩さん曰く、いい条件のパートナーを選ぶことが重要なので支持してくれているそうです。师倩さん自身もパフォーマンスを通じて知り合った男性から、じっくり選びたいと取材に答えています。
記事では、女性の家庭状況についても触れられていました。ご両親はすでに離婚していて、現在は母娘2人での生活だそうです。結婚相手の条件として、離婚歴がないこととあげられていましたが、「離婚歴のある男性は性格になにか欠点があると思う」と話しています。両親の離婚が与えた影響が大きかったということでしょうが、詮索はここまでにしておきます。
また、高官や金持ちの息子との交際を拒否する理由としては、「一般家庭出身の男性のほうがいいです。家柄が良すぎると、将来、親族とのおつきあいで問題が起きる可能性もあります。高官や金持ちの息子はなにか不安にさせるものがあります。自分の力だけで努力してきた人と結婚したい」と話しています。
さて、記事を読んでいろいろ言いたいことがあるのですが、1つだけあげるならば、师倩さんは相手に何をしてあげられるかということです。女性が結婚相手を選べるのと同様に、男性にも選ぶ権利があります。何より、長い結婚生活で互いに支え合うことが必要なわけですから、男性からもらうだけではなく、男性に与えることも必要となります。
もっとも、パフォーマンスを敢行した行動力と勇気には敬服いたします。良い伴侶が見つかることを祈って筆を置きます。
*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。