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「彼らの死を無駄にしてはならない!」世界に支援を訴えるダラムサラ平和行進―チベット(tonbani)

2011年10月16日

■「彼らの死を無駄にしてはならない!」中国への抗議と世界に支援を訴える平和行進■

2011年10月15日追記:

10月15日、さらに一人の元僧侶ノルブ・ダンドゥル(19)がンガバ市内で焼身抗議を行いました。「チベットには自由・独立が必要だ!ダライ・ラマ法王をチベットへ!」と声を上げた後、体に火を放ったと目撃者が証言しています。駆けつけた武警等が火を消し、暴行を加えた後、どこかへ連れ去ったとのことです。

元僧侶が焼身自殺図る 中国チベット族自治州 (共同・MSN産経、2011年10月16日)

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10月14日朝10時過ぎ、TYC(チベット青年会議)主催により、中国政府への抗議及び世界にチベットの窮状を訴えるため、上ダラムサラのツクラカン「勇者記念塔」前から、下ダラムサラ・カチャリまで約5キロの平和行進が行われた。

行進にはキルティ僧院を始めダラムサラの各僧院・尼僧院の僧侶・尼僧、一般人、外国人等数百人が参加。日本人も約10名ほど参加していた。

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行進にはチベット国旗を始め、最近チベットで焼身自殺した人たちの写真や「TIBET BURNING」と書かれた横断幕等が掲げられた。

行進の後、参加者は下ダラムサラ・カチャリの広場に集まり、まずチベットのために犠牲となった人々への黙祷を捧げ、その後主催者であるTYCの副議長ドゥンドゥップ・ラダル等がスピーチを行った。

*当記事は10月14付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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副議長は最初に「7人がチベットの自由のために自らを灯明と化したことを決して無駄にしてはならない」と述べ、「この犠牲をチベットの闘いの強力な力とし、中国の力に対抗し、世界からの強い支援を必ず得なければならない」と続けた。

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さらに「彼らが自らの身を持って灯明供養とした時期は、ダライ・ラマ法王が政治から引退された時期と前後する。このことは、チベットの勇気ある闘いが法王の存在いかんに関わらず、完全独立を果たすまで若い世代へと次々に引き継がれて行くことを象徴している」と述べた。

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また「8日にカインが、さらに11日にチュペルが死亡した原因は焼身の火傷だけでなく、その場で武装警官等から激しい暴行を受けたこと、さらに病院で適切な治療が施されなかったからであると考える」と述べ、「胡錦濤が出席するG20首脳会議に向かい、少なくとも焼身自殺後病院に収容されている他の愛国者3人が適切な治療を受けられるために、家族の手に渡されることを各国が中国に対し要求するよう働き掛ける必要がある」とG20を目先の目標としてロビー活動を活発化させると語った。

14日夜、再びキャンドル・ライト・ビジルが行われる。

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最後の最後に、誰かが中国国旗に火を付けた。

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*当記事は10月14付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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