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キレた妊婦がバットを持っておばさんを恫喝!ロシア人が持つ心の「地雷」(タチアナ)

2011年10月16日

■ロシア人は気が短い■

平日は子供たちの教室の送り迎えが多いので、ママ友だちとの交流が多くなっているタチアナ。

この前あるお母さんは、興奮して教室の中に飛び込んできて、「外で喧嘩してきた」と、話を始めました。どうも駅の近くで車を止めていたら、数人の女性たちに車の真ん前に大きなかばんを並べられたそうです。出られなくなってしまったので、彼女は荷物をどかすようにお願いしたらしいのです。そして、やっと出発しようとしたら後ろから車を蹴られる音がしました。


Aluminum Bats are for Sissies / cogdogblog


みなさんなら、こういうときどうしますか?彼女のしたことは気の小さいタチアナには一生できません。というのは彼女は野球バットを持って(!)車から降りると、威嚇しながらおばさんたちを怒鳴りつけたのです。しかし、おばさんたちは野球バットよりも彼女の大きなお腹にびっくりして、喧嘩するのをやめたらしいです。
(ロシア人の多くは車の中に野球バットをおいていますけれども、それについては「ロシア式野球」のエントリの中にパパがすでに書いていますのでここでは割愛します。)


Front Windshield / base2wave


話を聞いて私まで心配になりました。赤ちゃんに何かあったらどうする???教室の他のお母さんたちもそのことを指摘しておきながら、そういう怒り爆発の例を次から次へと挙げ始め、盛り上がってしまいました。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。


■やっぱりロシア人は短気


気が短い人は日本人の間にもいますけれども、私の観察ではロシア人の方が短気な人が多いと思います。スーパーの駐車場を歩きながら子供に罵声を浴びせているお母さん、ヒステリックに部下を怒鳴りつけている女性上司などなど、赴任期間の2年の間だけでもそういう場面をいっぱい見てきました。

そういえば私たちの家族でもそういう意味で興味深い「事件」がありました。ある日、マンションの書斎の机にゆうきは油性ペンで落書きをしました。しかもパパに許可をもらったというからおどろき。パパに聞くとどうもビデオに夢中で空返事だったらしい。しかし、机は大家の所有物だから、落書きをきれいに消さないと困る。「じゃ、インターネットか何かで方法を調べて消してね」と私がパパに言うや否や、私をじっと見つめているベビーシッターと目が合う。

「タチアナ、言うことはたったそれだけ?怒ったりしないの?いや~あなたはやっぱりロシア人じゃない。ロシア人の奥さんだったらここでもう大爆発し、絶対怒鳴り散らしているよ」

と言われてしまいました。

後から聞いたのですが、ベビーシッターは今まで20年にわたって色々な家族で働いてきているけれども、どの家庭でも必ずといっていいぐらい「修羅場」に遭遇しているという。私には人の家庭のことはよくわかりませんけれども、大ベテランのベビーシッターがそういうなら信じてよさそうです。やはりロシア人は短気です。


■心の中の「地雷」

なんとなくですけど、ロシア人の多くは心の中で「地雷」をかかえていて、それがちょっとした刺激でも簡単に爆発してしまう。そういう人種のようです。

日ごろからストレスを溜め込まないでその場で発散しているという捉え方をすれば、気が短いというのは必ずしも悪いことばかりではないのですが、それはあくまでも本人にとってのことです。周りからすれば目の前でそういう場面に遭遇したくないし、ましてやそういう「ストレス発散の対象」にはされたくないでしょう。

PS:
ちなみにパパは設備に使っているなんとか油を布に染み込ませ、あっという間に落書きを消しました。

*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

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