中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月16日
2010年2月には、河北省石家荘市高邑県の県政府前に排気された戦闘機が飾られているというネタがネットを沢が染ました(上記写真)。戦闘機のように、みるみる昇進できるという風水思考から道路をぶっつぶしてまでこのモニュメントを作ったそうですが、ネットで騒ぎとなったために県長さんはあえなく罷免されています(南方都市報)。
■避邪の鏡が林立する不動産局
「マンションぶっつぶす」とか、「戦闘機買ってきた」というほど、派手なネタではないのですが、官僚さんたちがこぞって「迷信」にはまっていることを示すエピソードがありましたのでご紹介します。
*中国ジャスミン革命の報道。
この写真は湖南省邵陽市邵東県不動産局のオフィスビル。窓に丸い光るものがぶらさがっているのがわかるでしょうか。
*中国ジャスミン革命の報道。
それはなにかというと鏡なんです。じつはこの不動産局で飛び降り自殺が相次いだだめ、これは縁起が悪いと各部屋では邪気を跳ね返す鏡を設置しているのだとか。お隣さんがやっているのを見て、じゃあ自分たちもと広がっていったのか、今ではどの窓にも鏡がぶらさがっているという「奇観」が形成されています。
それをパシャリと撮影され、ネット掲示板にアップされてしまったという次第。地味ながらも「共産党官僚迷信伝説」に新たな1ページが加わったことは間違いありません。