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県庁舎前に戦闘機、政府オフィス窓に林立する鏡=共産党官僚は「迷信」がお好き―中国

2011年10月16日

中華人民共和国建国から62年。この間に中国人の考え方、風習、生活は大きく変化したのですが、変わらないものもあります。

それは皮肉にも中国共産党が一掃を目指していた民間信仰や呪術などの「迷信」。中国の法律の類には「迷信に関するものはダメ」といった文言が繰り返されてますし、団地をぶらぶらしていると「迷信を信じないようにしよう」という張り紙を見かけます。


■風水大好きリーダーの悪行

さて、問題は「迷信」を信じているのが一般民衆だけではなく、共産党関係者、政府関係者にまで及んでいること。本サイトで取り上げたネタとしては、重慶市江津区の大型ビルが「風水によくない」という区トップの鶴の一声で取り壊しになったというお話もありました。
(関連記事:「中国一の「バカ官僚」登場=「風水に良くないからそのマンション壊せよ」―重慶市)

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2010年2月には、河北省石家荘市高邑県の県政府前に排気された戦闘機が飾られているというネタがネットを沢が染ました(上記写真)。戦闘機のように、みるみる昇進できるという風水思考から道路をぶっつぶしてまでこのモニュメントを作ったそうですが、ネットで騒ぎとなったために県長さんはあえなく罷免されています(南方都市報)。


■避邪の鏡が林立する不動産局

「マンションぶっつぶす」とか、「戦闘機買ってきた」というほど、派手なネタではないのですが、官僚さんたちがこぞって「迷信」にはまっていることを示すエピソードがありましたのでご紹介します。

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中国ジャスミン革命の報道。

この写真は湖南省邵陽市邵東県不動産局のオフィスビル。窓に丸い光るものがぶらさがっているのがわかるでしょうか。

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中国ジャスミン革命の報道。

それはなにかというと鏡なんです。じつはこの不動産局で飛び降り自殺が相次いだだめ、これは縁起が悪いと各部屋では邪気を跳ね返す鏡を設置しているのだとか。お隣さんがやっているのを見て、じゃあ自分たちもと広がっていったのか、今ではどの窓にも鏡がぶらさがっているという「奇観」が形成されています。

それをパシャリと撮影され、ネット掲示板にアップされてしまったという次第。地味ながらも「共産党官僚迷信伝説」に新たな1ページが加わったことは間違いありません。


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