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中国人オタク「リア充ってどんな意味なの?」(百元)

2011年10月17日

■中国オタク「リア充ってどんな意味なの?」■

日本のネット用語やオタク用語が、まわりまわって中国オタクの間で使われるようになることは少なくありませんが、伝言ゲーム的に伝わったり漢字化されて伝わったりするので、初見では意味が分からないといったことも少なくないようです。

最近、中国オタクの間では「現充」(リア充)という言葉がぼちぼち使われるようになってきているそうですが、先日中国のソッチ系の掲示板でその言葉についてのやり取りを見かけたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

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なんか最近オタ関連の用語で「現充」「リア充」という言葉をよく見かけるんだけど、その「リア充」ってどんな意味なの?使われ方からして「現充」も「リア充」も同じような意味だと思ったんだけど。


「現充」は「リア充」からきている言葉だから同じ言葉だと思って問題ない。意味については……俺は知っているけど、説明すると憂鬱な気分になるから他のヤツが教えてやってくれ……。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


それはね、「現在充電」の略でパワーをチャージしてるってことさ。


いやいや、それは「現場充値」の略でその場でプリペイドチャージができるってことだ。


何も知らない人間をだますんじゃない!「現充」は日本語の「リア充」を中国語にしたもので、現実世界での生活が充実している人間のことだよ。「現充」の他にも「現実充」という書き方もある。


日本のネットでは「リア充は死ね!」という言葉がよく使われるが、それを元にした「現充去死!」なんてのも最近よく見るよな。


現実世界でやることが多い人ってことでいいの?


いや、仕事に忙殺されているとかではダメで現実世界の生活を楽しんでいないといけない。現実世界に友達がいないというのでもダメ。あと彼氏か彼女もいた方がリア充度が上がる。


「宅」(オタク)の反対語だな。つまり、オタクの対極にいるような人間のことを言うんだよ。


リア充とは、オタクが最も嫌う人間のことだ!


それはちょっと違うだろ。中国での「宅」には引きこもりの意味がついているが、本来「オタク」は趣味にはまり込んだ人間のことだ。例えばオタクでも同人活動で活躍してイベントなどの現実世界の活動での交流も活発に行っているような人間は「リア充」に含まれる。


「現実充」(リア充)の反対語は「網上充」(ネト充)だな。ネットでの生活が充実している人間。これだったら俺達の中にもあてはまるのがかなりいるだろうな。


正直そこら辺が不思議なんだが、日本ではネットと現実生活をなんでそんな明確に分割しているの?現代社会ではネットが既に重要なツールになっているんだから、ネットって普通に現実世界の延長線上になるんじゃないの?


俺はリア充って言葉の感覚はある程度わかるけど、ネト充と合わせて考えてみると何か理解に自信が無くなる。最近はiphoneとかも使ってるからfacebookやtwitterでネットの時間は増えるばかりだが、日本ではこういうネットの社交ツールによるコミュニケーションって否定されてんの?二次元と三次元とかで分割するなら分かるんだが……。


そういや俺も最初「リア充」という単語の意味が分からず、何かの動詞だろうかと思ったっけ。まぁ、あれだ。「リア充」というのは現実社会の占める要素が大きいとはいえ、結局は誰もが認める楽しい毎日を送っている人間ってことなんだろう。とりあえず俺らみたいなPCの前で「宅」をやっているような人間は「リア充」ではないのは確かだろうな……。


ちなみに、良い人カードをもらっちゃうような人間は外から見たらリア充に見えるかもしれないが、実際はリア充じゃなかったりするから気をつけろよ。そう、「あなたは良い人ね」とか「お前は良いヤツだな」で終わっちゃうんだよ……。


「人生の勝ち組」と言えば分かり易いかもな。


私は「僕は友達が少ない」で「リア充は死ね!」とい言葉を知ったんだが、あの作品の主要キャラがいわゆる「リア充ではない」存在ということでいいのかな?


「僕は友達が少ない」は非リア充に見せかけたリア充の話だから違うな。実際は残念系のキャラばかりの作品とするのが正しいと思う。ぶっちゃけた話、あの作品みたいな学校生活が送れるなら普通に「リア充」だろ。


でも、自分の生活を省みて自分が「リア充」かどうかを意識しはじめるようになったら、もうリア充ではないんだろうな。本当に人生を楽しんでいる人間は、自分が客観的に見てリア充かどうかなんて気にしないだろうし。


それにしても「リア充」か……はるか遠くにある言葉だよな……。

とまぁ、こんな感じで。所々に疑問が残ったりもしているようですが、「リア充」とそこから来ている「現充」という言葉の感覚は中国オタクの面々もなんだかんだで理解できているようです。

最近は昔に比べて様々な情報が入ってくるようになっていますし、充実した生活を送っている(ように見える)人に関する情報も少なくありませんから、「リア充」に対して感じてしまう「もやもやしたもの」についての感覚は中国オタクにとっても身近なものなのかもしれませんね。

この「リア充」及び「現充」という言葉、中国オタクの間では以前からある程度知られてはいましたが、最近「僕は友達が少ない」の中国オタク内での知名度が上昇していることから、それに合わせて更に多くの中国オタクに知られるようになっているそうです。


そんな訳で中国オタクの間に既にある程度広まっているこの「現充」(リア充)、今後中国のネットでどの辺りまで広まるかは分かりませんが、「宅」や「偽娘」のようにオタク関係から広範囲に広がってしまった前例もありますし、もしかしたら今後さらに広まってしまうなんてこともあるかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


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