• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

きれいなものには毒がある?!「美白豚足」にご用心=化学薬品で脱色―北京市

2011年10月19日

2011年10月17日、新京報は、北京市に「美白豚足」が出回っていると報じた。「美白豚足」といっても、コラーゲンの力で美白効果があるというわけではない。売り場に並べた時、見た目がいいように化学薬品で脱色しているのだという。

「通州区八里橋市場で売っている豚足が、透き通るような白さなんだけどなんで?」という市民の疑問に、新京報記者は調査を開始。問題の「美白豚足」を買ってみると、白いばかりか、表面はつるつる。だが臭いをかいでみると、鼻をつく化学薬品の臭いがした。

半月にわたる取材の結果、この「美白豚足」の謎がとけた。


醉蹄膀 Wine Hock - close-up - Auntie's Dumplings AUD5 / avlxyz



この「美白豚足」、たんに脱色されているだけではなく、さまざまな薬品での加工がほどこされていた。まず水酸化ナトリウムを加えて吸水性を増し重量をアップ。さらに過酸化水素水で脱色。そして亜硝酸塩で肉色をつけて完成という寸法だ。豚足だけではなく、内臓も同じように「美白化」されて販売している。

しかも加工を行っているのは通州区の無認可工房だ。民家の庭に縦2メートル、幅1.5メートルほどのコンクリート製のプールを作り、そこで豚足を化学薬品に漬けるというきわめて原始的な手法が使われている。

専門家によると、過酸化水素水を食品に使用することは禁じられている。日本では、使用されている3薬品はいずれも食品への利用が可能だが、厳しい基準を守ることが求められている。無認可工場のプールでじゃぶじゃぶ洗い、販売時にまだ薬品臭が残っている状態ではアウトだろう。

事情を知っている人は「美白豚足」を食べようとはしないが、知らない人の間では大人気。大きくて白い見栄えのいい豚足は、毎日500キロ以上も売れているという。



トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ