• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

「平民ども、うぜぇ。腹いっぱいならそれで我慢しとけ」官僚の正直すぎる失言が話題に―陝西省

2011年10月19日

ウソや美辞麗句が話せない人に政治家、官僚は務まらないのではないか。いわゆる「失言」はウソをつく能力の低さ、正直さゆえに発せられたようなものが多いのではないか。

中国で今年を代表する失言となったのが、中国鉄道部の王勇平報道官(当時)の一言。7月23日の温州高速鉄道事故後、現地では壊れた車両をその場に埋めるという拙劣な事故隠しを敢行。世界中の笑いものになった。記者会見でこの問題を追及された王報道官は、足場を固めるために車両を埋めたという謎の言い訳を披露。

そして「(現地からの)説明はこの通りです。後はあなたが信じるか信じないか、だ。私は信じます」と発言。王報道官自身、この説明をあまり信じていないという本心を垣間見せてしまった。この苦しい弁明は話題となり、「後はあなたが信じるか信じないか、だ」という言い回しは「高鉄体」と名付けられ、ネット流行語として定着してしまった。

前置きが長くなったが、今回ご紹介する「失言」も正直さが大爆発している。「平民どもは腹一杯なら、それで我慢しとけばいいのに」というのが問題の発言。2011年10月17日、陝西日報が伝えた。


Building in Jǐngshān Park (景山公园) / dbaron



この失言は陝西省楡林市定辺県林業局の孫懐勝局長によるもの。同県の馬蓮灘森林公園は今春、公園として整備されたばかりだが、半年が過ぎた今、園内の樹木の半数が枯死している状態だという。「とりあえず緑になればいーや」という中国のいい加減な造園ではよくある話だが、陝西日報記者の取材に孫局長はブチ切れ。

平民どもは腹一杯なら、それで我慢しとけばいいのに」と吐き捨てたかと思うと、「あいつら面倒ばっかりいいやがら。なんか問題があると、陳情したりつきまとったり、うぜぇ」と発言したという。

陝西日報がこの発言を報道、中国各紙が転載、紹介している。同公園は定辺県の石油採掘所の管轄。「林業局に文句を言われても知らん」という正直な吐露してしまった孫局長だが、まだ処分は発表されていないものの、これだけの騒ぎとなれば処分は必至だろう。やはり、「正直者が馬鹿を見る」ということだろうか。


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ