中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月20日
王健林総裁:
「復活の理由?2つあって、一つはワシ自身の喜びのためじゃ。もう一つは、まあ領導たちに『サッカー界にはあなたの助けが必要なんです』って頼まれたからだな。劉延東同志なんか、協定調印式の時にワシの手を握りながら『なんて素晴らしいことなさるんでしょう。この中国サッカー界が低迷している今、尚更素晴らしいわ!』なーんて言っちゃってよ(笑)。
ま、ワシにいわせれば5億元(約60億円)ってのは別に目を剥くような額じゃない。万達集団は毎年何億元も公益活動に使っておる。中国サッカー界のために5億元使うのも公益活動だし、まあ政治任務とも言える。もちろん政治任務ってだけじゃ、こんなことはできん。ワシが動かない限り、領導だってワシに強くは命令できんワケだしな。この両方が繋がった結果じゃよ。
30億元(約361億円)出して中超全体を買収するって噂がある?それは流石にデタラメじゃ(笑)」
■孟建柱は先ず中央政治局に入らんとなあ
ニューヨーク・タイムズのMichael WINES氏の寄稿記事によると、7月に撮影された領導たちと軍関係者との写真から、胡錦濤のそばにいる習近平の他にも「劉延東、孟建柱、李源潮あたりが次の常務委員になるんじゃね?」ってことらしい。
(N.Y. Times(英文)、多維網(中文))
■貧困県の不思議なプロモーション
陝西省白水県が、地元の名産品である白水リンゴの知名度アップに女優の許晴をイメージキャラクターにした宣伝を開始。予算を1200万元(約1億4000万円)も使ったということで、思い切った行動を評価する声も挙がる一方、身内からは「貧困県に指定されているウチのどこにそんなカネあるねん!」とツッコミを受けている模様。
*中国青年網の報道。
件のCM。
白水県政府にお勤めの李さん:
「個人的には納得いってません。白水県は国家級の貧困県にも指定されていて、毎年の収入がどれだけあろうが、給料が急にあがったりなんてしない。実際、大して給料をもらってない我々なんかにしてみれば、こんなことに1200万元(約1億4000万円)も使ったなんて、気分悪いだけですよ。」
地元の李さん:
「去年と比べても別にリンゴの価格は上がってないんだよ。いったいどんな効果があったんだろうね。」
地元の果物農園の劉さん:
「タレントにそんな高いカネを使うよりも、みんなの実になることをして欲しいわな。リンゴの質や生産量を増やす方が重要だと思うよ。」
王楊軍・白水県果業管理局長:(中国青年網)
「白水リンゴの生産量は年間50万トン以上あります。今回の宣伝効果でそのリンゴが例えば1斤あたり一毛でも高く売れれば、50万トンならば十分に大きな利益になります。許晴さんとの契約料は明らかにはできませんが、1200万元(約1億4000万円)というのは契約料ではなく、CCTVでのCM放映料金や、屋外看板の費用等も含めた全体の金額です。」