中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月22日
さらに「建国60周年の記念映画だから見るよな!お隣の**市では30万人見ているのに、お宅では20万人しか見ないんですか、へー」という男気あふれる営業戦略を展開。記録的なヒットを飛ばす大成功を収めた。中国共産党建党90周年の今年には、「二匹目のドジョウ」作品である「建党偉業」も公開されている。
■ニューヨークでの敗北
しかし、中国本土では無敵だった国策映画の神通力も、太平洋の向こう岸には届かなかったようだ。17日、米リンカーンセンターで「建国大業」が上映されたが、観客はなんとゼロ!関係者すら見に行かないという脅威の実力を示し華字メディア関係者のお笑いネタとなった。ニューヨークにも中国人留学生はごまんといるはずなのに、なぜ動員しなかったのか、関係各位には猛省を促したい。
「建国大業」に限らず、今回の「2011年中国映画文化ウィーク」はぼろぼろの状態で、リンカーンセンター主催のオープニングパーティーは「人が集まらないので緊急延期」。18日朝に予定されていた米中研究者のシンポジウムもこっそり中止された。