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関係者含め観客ゼロという奇跡!中国国策映画「建国大業」が米国上陸

2011年10月22日

2011年10月21日、米ニューヨーク市で「2011年中国映画文化ウィーク」が開幕した。中国映画8作品が上映されたが、2009年の大ヒット映画、中国共産党推奨の映画「建国大業」は、米国でも偉大すぎる興行記録を打ち立てた。なんと観客は完全にゼロ、関係者すら映画館に行かないという完全無欠の記録を作り上げた。2011年10月20日、台湾・旺報が伝えた。

「建国大業」は2009年、中華人民共和国成立60周年に合わせて公開された。日中戦争が終結した1945年から1949年まで、毛沢東率いる中国共産党と蒋介石率いる中国国民党の内戦時代を描いた作品だ。


■最強!国策映画のヒット戦術

「建国60周年の記念映画だから出るよな!ギャラは要らないよな!」という男気あふれる口説き文句で、ジェット・リーやチャン・ツィイー、ドニー・イェンなど人気俳優を100人以上カメオ出演させるという荒技が話題となった。

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*画像は「建国大業」のポスター。有名出演陣を所狭しと並べたポスター。



さらに「建国60周年の記念映画だから見るよな!お隣の**市では30万人見ているのに、お宅では20万人しか見ないんですか、へー」という男気あふれる営業戦略を展開。記録的なヒットを飛ばす大成功を収めた。中国共産党建党90周年の今年には、「二匹目のドジョウ」作品である「建党偉業」も公開されている。


■ニューヨークでの敗北

しかし、中国本土では無敵だった国策映画の神通力も、太平洋の向こう岸には届かなかったようだ。17日、米リンカーンセンターで「建国大業」が上映されたが、観客はなんとゼロ!関係者すら見に行かないという脅威の実力を示し華字メディア関係者のお笑いネタとなった。ニューヨークにも中国人留学生はごまんといるはずなのに、なぜ動員しなかったのか、関係各位には猛省を促したい。

「建国大業」に限らず、今回の「2011年中国映画文化ウィーク」はぼろぼろの状態で、リンカーンセンター主催のオープニングパーティーは「人が集まらないので緊急延期」。18日朝に予定されていた米中研究者のシンポジウムもこっそり中止された。


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