中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月22日
■トイレ時間分の給与差し引きに不満
ストライキの理由だが、2005年より工場側は「トイレ、水飲みの時間分」と称して、毎日の労働時間から40分間を差し引いていたことへの不満が原因になったという。さらに規定通り社会保険を支払っていないなどの不当行為は12年間の長きにわたり続いているとストライキ参加者は主張している。
従業員らは工場入り口に陣取り、「権利を守るためにストライキしよう。我々の血と汗の金を返せ」と書かれた横断幕を掲げ、差し引かれた労働時間分の給与を支払うよう求めている。21日には工場側管理職がストライキ参加者に給与を支払わないと脅し、暴行を加える一幕もあったという。殴られた従業員は入院したと報じられている。
■外需不振と労働コスト上昇
明報の報道はストライキ参加者の主張を一方的に伝えている点には留意したい。「外資の過酷な労働管理と暴力行為」というのは、同情を引くための決まり文句となっているだけに、報道されている内容がどこまで現実に即したものかについては、今後の報道を待つ必要があるだろう。
だが、少なくともストライキが起きていることだけは間違いなさそうだ。中国では食品価格が牽引する物価上昇が続いており、労働者には賃上げを期待する心理が広がっている。こうした心理を背景に昨年来、ストライキが頻発しているという。
一方で世界経済低迷に伴う外需不振から、製造業の景気は思わしくない。日系企業を含め、中国製造業全体で外需不振と労働コスト上昇のサンドイッチ状態が深刻化している。
ホワイトカラーでも同じ会社に3年務めたら相当に長いと
言われるくらい転職が多い中国で12年前から、という
事情を知ってる人がいるってことは相当長く
務めてる人が多いんでしょうかね。
それだけ周りより安定した待遇と給与だったということ
なのかもしれないと、このニュースをみて思いました。
ですから、裏の事情が他にあるのかもしれません。
中国の事情を知らない人にとっては水飲み、トイレで40分も引くなんて、と思うことでしょうけど。
トイレで1時間単位でサボる人がいるのは日常風景。
大都市のトイレでもトイレの中でタバコを吸ったりして、
長い時間いるのは、よく見る光景です。
このような人が大勢いる結果でできた制度です。
当然ながら日系に限らず、質や内容でなく時間で働く場所では
様々な職場で導入されている場所も多いと思います。
他のスーパーなどでも導入されていて新聞に書き立てられた
ことがあります。