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「カダフィ死んで大喜び!リビア人の演技力すげえわ(笑)」中国人映画監督の炎上つぶやき(金浪)

2011年10月26日

■中国の映画監督「カダフィ死んで思ったんだけど、リビア人の演技力に感動したわ」■

ブログ「大陸浪人のススメ」と「KINBRICKS NOW」のコラボ企画「金ブリ浪人のススメ」。一つのネタについて、迷路人(安田峰俊)さんとChinanewsが別々に解説してみようという企画です。星海社新書の新刊『独裁者の教養』でカダフィ評伝を書いている安田さん、ブログでもついにカダフィ・ネタを取り上げました。

20111025_中国各紙トップ(カダフィ)
*カダフィの死を伝える中国主要紙の一面。

「カダフィとはもともと友達じゃなかった。だから新しいリビアよ、よろしくね。利権くれ」という中国政府的立場もあれば、「また一つ、独裁政権が散ったよ!次はウチでも……」というワクテカ政府批判的立場まで、多くの関心がある。
(関連記事:「カダフィとは昔から友達でもなんでもなかった」中国政府、鮮やかすぎる掌がえし(水彩画)

多くの論点の中で、話題になった一つが著名映画監督・馮小剛氏による「リビア人民の変わり身はやくね?演技力高すぎね?」というつぶやきだ。


20111025_独裁者の教養_安田峰俊

*↑当記事、掲示板引用部分訳者・迷路人こと安田峰俊さんの新刊『独裁者の教養』。本日10月26日から星海社新書より発売。

【カダフィの死】10月21日 17:04
馮小剛」のツイートへの反応より

@馮小剛
カダフィが死んだ。多くのリビア人民が街に出て、その死を欣喜雀躍の様子で祝っている。だが、半年前を思い出してみたい。カダフィの在位中、やはり多くのリビア人民が街に出てカダフィを讃えていたことを。

人民の演技力とは大したものだ。毎回の演技を全身全霊を込めて演じており、その様子にはいささかの破綻も見られない。私はここに、リビア人民に対して本年度の最優秀集団演技賞を差し上げたい。


.@神仙and妖怪 (10月21日 17:31)
勝てば官軍なんですよ。


.@額是農民的児子 (10月21日 17:32)
ははは。ならば、最優秀監督賞はどちらで?


.@張書源Calvin (10月21日 17:32)
人民というのはやるせないものだね……。この時代ってのは、誰もがみな演じる側なのさ。


.@向日葵之革命小将 (10月21日 17:32)
的確な指摘かと。みんな、俳優になる資質を持っている。

*これらは中国人のことを指していると思われる。


.@快楽的無為大哥 (10月21日 17:32)
勝てば官軍負ければ賊軍。一代の梟雄の人生がこんなに悲惨な幕切れになるとは、感慨に堪えない。
アメ公どもの力はどんどん強まっていく。全世界はみな同じようになるのさ、こんな悲劇が等しく訪れることにね!



.@An-outlier (10月21日 17:32)

何を言っているんだ!清朝の時代の庶民だって、皇帝の誕生日を祝って、見た目の上では心から大喜びしているように見えただろう?だが、実際はどうだ??

ああいう体制の下では、みんな良心を眠らせなくてはならないんだ。たとえば現在の我が国を見ろ。共産党建党記念だかでみんなが革命歌を歌ってるわけだが、そのうち何人が本気でやっていると思う?本音を語れる人間が世間にどれほどいると思う?

「魯迅」って単語だって、いまに検閲対象になるかもしれないぜ??


.@yan論自由 (10月21日 17:32)
カダフィを持ち上げてた連中と反カダフィをやってる連中は別々のグループじゃないのかな。


.@穆絮梓 (10月21日 17:32)
いや。人民にしてみれば誰が政治を握っていたっていいのさ。彼らが戦争を停止させて、平和な世の中を作ってくれるならね。

現在のリビアの歓喜の声は、平和が来たことをよろこんでいるんじゃないのか?


.@七歩揺 (10月21日 17:32)
(リビアの)愚民どもめ。トラ(=政治家)はどんなトラだって人間を食うのさ。そんなに大喜びをしてどうするんだ?


.@雲川逸楓 (10月21日 17:32)
この手の大衆演技賞はもともとは中国の得意技だった。文化大革命のあとは、この栄冠は北朝鮮の小さな兄弟たちに移ったようだね。


.@粘土小飛侠 (10月21日 17:33)
それって、うちの国のマスゴミが偏向報道してるから、そんな風に見えるだけなんじゃないの?


.@勇敢的lily (10月21日 17:33)
俺たちが見られるあらゆるニュースは中国中央電視台の見解でしかないしな。


.@芒果秦許峰 (10月21日 17:33)
大衆ってのは、ただ大勢に従って動くだけなんだよ。


.@wdsky (10月21日 17:37)
人民なんてそんなもんだ。


.@河姆渡人188 (10月21日 17:37)
いや、以前のは強制的にやらされていたけれど、現在のは自発的なものだろう?


.@魔戒戒魔 (10月21日 17:37)
最も素晴らしい演劇は民間にあったというわけか。


.@馬里奥40 想起唱?歌那会儿,莫笑他人痴。。。(10月21日 17:41)
いや。「革命の歌を歌いましょう!」とかやってる俺らに、連中を笑う資格ってなくね?


.@十月荊棘魚 (10月21日 17:42)
うちの国も一緒だよねww


.@到所乱滾的Qii (10月21日 17:45)
中国人の演技がいちばんパネえわwww


.@赤脚182 (10月21日 18:06)
人民はイヌさ。権力を持つ者にただ着いていく。


.@Binghai_weibo (10月21日 19:50)
大衆演技賞は、ぜひ重慶のみなさんにさしあげてください!


.@太陽下的亀 (10月21日 19:50)
往年のリビアの人民がカダフィを支持していたのは、本気でそうだったのだろう。現在、カダフィが殺されて大喜びしているのも、やはり本気でそうなのだろう。

カギは、カダフィがリビアの人民たちに疑問を与えてしまったことだ。(リビアに限らず)政府がやるべきこととは、自分たちのおこないについて人民が信頼できるに値する理由を提示することなのだよ。

*民主党ェ……。


.@IT蓮接 (10月21日 19:50海南省♀)
北京の人民も、六四天安門事件の前後で似たような手のひら返し劇を演じてましたよね。

人民の身代わりの速さは世界共通ではなかろうか。

日本でも同じ。ベストセラー小説『少年H』問題(二次大戦敗戦前から少年は軍国主義のおかしさに気づいていました!)だったりとか、漫画『はだしのゲン』で描かれた軍国主義の権化から平和主義者に変身した町内会長なんかがイメージしやすいかもしれない。

この絡みで面白かったのが、以前、ある中国人ジャーナリストから聞いた「変わり身の早さに期待する!」という話。今の独裁体制、検閲体制、法律無視の統治等々、今の中国共産党の支配はきわめて強固なように思える。

だが、人民の変わり身の速さ、あるいは中国共産党内部の人々の変わり身の速さを考えれば、一度変化が始まれば、変化はあっという間に広がるのではないかと熱く話していた。なるほど、こう考えると、「変わり身の速さ」も悪いことばかりではない……のだろうか。

関連記事:
中国がリビア内戦でありえないぐらい失敗している件=カナダ紙のスクープと中国の弁明(2011年9月7日)

*ネット掲示板引用部分は「大陸浪人のススメ」管理人・迷路人が担当。解説部分はChinanewsが担当しました。迷路人版解説は「大陸浪人のススメ」でお読みください。


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