中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月28日
■一斉検挙で2.8トンの麻薬、10億円近い現金を押収
記事によると、山西省、河南省、天津市、安徽省、江蘇省などの警察が連携。500人もの警官を動員して、麻薬組織を一斉検挙しました。2.8トンもの麻薬と現金8000万元が押収されています。主犯の夫婦ですが、天津・利安隆博華医薬化学有限会社のマネージャーとつるみ、医療用の麻薬を1kgあたり700元(8360円)で購入し、1万4000元(16万7000円)で売っていたそうです。仕入れ値の20倍で売りさばいていたのですから、ぼろ儲けです。
どうりで8000万元というお金がたまるわけです。高い麻薬を買う人が多かったということですから、中国も豊かになったものだと変な意味で感心してしまいました。
■現金の上で寝る生活
黒いお金をこれだけためこんでしまった主犯の夫婦。盗まれるのが心配で、当初は現金の上で寝起きする生活を送っていたとか。「金箱」の上に寝ていたと記述されていましたので、ベッドの下に金をしまう箱を置いていたということでしょうか。それでも心配で、現金をトラクターで移動させたのだそうで。逮捕時には金は4000万元(約4億7800万円)ずつ、2カ所に分けて保管されていたそうです。
上記写真は押収された現金で、4000万元分になります。以前はこの倍の札束の上に寝ていたわけですね。こんな大金を目にしたこともない貧乏な私としては、うらやましいと思うよりも、命の危険や盗まれる不安からノイローゼになってしまうのでは……と心配してしまいます。
*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。