中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年10月29日
このニュース、やはりと言いますか中国にも誤解されて伝わってしまっているようで、中国のニュースサイトでも結構取り上げられているようです。
しかも伝言ゲーム的になったり、ウケ狙いの釣りタイトルをつけたりしていることから、誤解はなかなか収まらないようです。例えば新華網の記事(中国語)でも転載しているタイトルが「用糞便作燃料!日本公司推出馬桶環保摩托車」となっていましたし。
そんな訳で、中国のネットでも誤解混じりでイロイロと話題になっているようですが、その辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
日本で糞便燃料バイクが開発されたらしい!……こ、これは新たな創造……なのか?
これは交通事故を絶対に起こしてはならない車だ……!もし事故が起こった場合、救けることができなくなってしまう……!
ウンコで時速80kmって……ネタとしか思えん。便器というアホなデザインだけじゃない、トンデモナイことになっているバイクだな。
もし自分の車がこの糞便燃料車に突っ込んでしまったら……!想像するのが恐ろしい事態になるのは間違いない。
日本ヤバイな。やはりあの国は警戒しなければならない。
二酸化炭素削減とかで環境保護にはいいかもしれないが、それ以上に別の意味で環境への影響が出るんじゃないの?まさに目的のためには手段を選ばない……TOTOとはこんなに恐ろしい会社だったのか。
これ、ホントにキモチワルイわ。誰がウンコをタンクに入れて旅行に行きたいなんて思う?これ別に大した価値も無いよ。二酸化炭素の削減だって他の方法がいくらでもある。こんなキモイことまでやるなんて、頭おかしい。
ウチの国で糞便処理に苦労して別の都市に押し付けようとしたりしているとき、日本では糞便を燃料にした車を作りましたとさ。
これからは俺のウンコで運賃を払える公共交通なんてのが出るかもな!
日本人の考えはマジでキモイわ。
この車の後ろについて排気ガスを浴びるのだけはイヤだ!
ウンコが燃料……これはスゴイと言わざるをえない。しかしできれば乗りたくない。
笑っていられる話じゃないよ。ネタに見えるのは確かだが、日本の強大なハイテクがこれだけでも分かってしまう。これを笑いものにして良い気分になっている場合じゃない。
あの国はホント何を開発するか分からんなぁ。でも、乗りながら出すというのはちょっと良いかもと思ってしまう。車に乗っていて腹が痛くなり、トイレを探して苦しむなんてのはよくある話だし。
洗車などの手入れをどうするかとか、匂いはどうなるのかとか、出しながら運転できるのかとか、謎が多いがあまり詳しく知らないままでいたいことの多い車だ。
いや、さすがにネタだろ?糞便を発酵処理してすぐに燃料にするなんてのは無理だろう。
日本を笑っているヤツ多いけど、これは日本のスゴさが分かる話だぞ。中国が毎年どれだけエネルギーを消費していて、どれだけ効率が悪くて浪費していると思っているんだ?日本はこの技術でいったいどれだけのことができると思う?バイクが動くってことは実用レベルでの発電だって可能なはずだ。
うむ。発想や発明自体はヘンタイだが、理念は非常に先進的。あの国はまさに科学技術大国だ。あんまり学びたくない所もあるが、学ぶべきところは学ばないとな。
TOTOってスゴイ企業だったんだな。ネタ満載だが、学ぶ価値がある。日本は江戸時代からこういった糞便のリサイクルによる環境サイクルを構築していたらしいし、あの国では伝統の延長線上にあるのかもね。今の時代、環境保護や資源的な面からこういった利用方法を考えてみる価値があると思う。
中国は資源不足に悩まされている国なのに、どいつもこいつもエネルギーを浪費して過ごしているのを気にしない。それに引き替え、日本は小さい国なのに新たなエネルギーを創造している。やはり日本人のハイテクや頑張りは学ぶべきものだわ。
このニュースを見て思いついたのは「Dr.スランプ」のオートバイこぞうだな。あれも確かウンコで動くバイク出てたよね。そして、ついに現実に出現。日本は時々現実がアニメや漫画を超えるよなぁ。
私は大友克洋の「最臭兵器」を思い浮かべたわ。あの国の発明を見ていると、現実と創作の境界線についての認識が曖昧になってくる……。