■【タイ大洪水】大潮と満潮が重なり、予測される水位上昇=感染症に注意喚起■
■ボランティアに参加
今日10月29日は早朝から私の参加しているタイビジネスグループが被災地へ物資を提供するというので、ボランティアで配送作業を手伝ってきました。と言っても、私自身が冠水地域を乗り越えて被災地へ行った訳ではなく、私は都内のフワマーク競技場で袋詰めとトラックに載せる作業を手伝ってきました。ここからはタイ人ボランティアの方と軍の方が被災地へ運んで下さります。
*バンコクポストの報道。
■居住者の見立ても様々
いよいよチャオプラヤー川の水流が都内に流入する事が確実となってしまいましたが、どれくらい溢れて来るのか。またどの程度堤防が決壊せずに持つ
のかが焦点となっています。私の知人でも、溢れて来る水はそんなに多く無いので、都内中心部迄は届かないと言う方と、いや必ず数カ所の堤防が決壊するの
で、都内中心部まで被害が拡大すると言う方とそれぞれです。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。
私自身も、もし都内中心部まで水が流れて来る事があっても、10~30cmくらいかと今でも思っていますが、昨日迄で既に堤防が数カ所決壊している状況を見るともしかすると……、という考えも捨てきれません。どちらにしろ、出来る限りの準備は怠らない様にしたいと思います。今日もバケツを買って来て、断水に備えてトイレ用の水を確保しておきました。
■ガラガラのレストランエリア、停電も多発……
昨日28日の夕食はなぜか昨日からタイを訪れられているNora-JさんとCW内にあるGustosoでビュッフェを。市場に不足しつつある野菜もたっぷり頂いてきました。そしてもちろんデザートも。週末の夜と言うのに、レストランエリアはがらがらでした。そして食事中も何度か店内が停電しました。今でこの状態ですから停電と断水、怖いですね。
■プラカノン運河の一部が決壊
昨日28日午前、日本人居住者も少なく無い都内プラカノン区にあるプラカノン運河の一部が決壊。その影響によりスクムビット・ソイ50周辺が冠水しました。現在、決壊部分は既に修復され、冠水被害も治まっているという事です。
*デイリーニュースの報道。
■大潮と満潮が重なり、予測される水位上昇
報道によると本日29日から明日30日にかけてタイ湾の大潮と満潮が重なる事から、特にチャオプラヤー川周辺住民に対し避難できる者はバンコク外へ避難する様に注意喚起が行われています。一時的に水位がチャオプラヤー川の堤防よりも高くなると予測される事から、その1時間弱を河川や運河の堤防が耐えきれるかが鍵となります。以下は日本大使館の注意喚起からタイ湾の満潮時国。
29日(土) 07:30頃~10:00頃
17:30頃~20:00頃
30日(日) 08:00頃~10:30頃
18:00頃~20:30頃
関連リンク:
バンコク 大潮ピークで軍厳戒態勢(NHK、2011年10月29日)
*マティチョンの報道。
■感染症についての注意喚起また在タイ日本大使館からはデング熱やマラリア、その他感染症についても注意喚起がなされています。現在タイ中部の浸水エリアではおそらく破傷風と見られる足が腫れる症状が多数報告されています。
*タイラットの報道。
関連リンク:
コレラ、腸チフス、破傷風 洪水で感染症に注意 在タイ日本大使館(newsclip.be、2011年10月28日)■タイ政府は浸水1m以下との予測も……タイ政府の予測では、ある程度の水がチャオプラヤー川の堤防を越えて流れて来る予測があるものの、堤防が決壊しない限り、都内の浸水被害は50cm~1mに留められるものとされています。ただ昨日28日までにチャオプラヤー川堤防で3カ所の堤防決壊が報告されており、決壊地域周辺では一気に1.5mの浸水も確認されました。今日29日早朝、チャオプラヤー川タクシン橋地域で堤防が決壊し、満潮時までに修復できるかどうかが心配されています。
*プラチャチャートの報道。
関連リンク:
タイ洪水、首都バンコクへの脅威は弱まる=インラック首相(Reuters、2011年10月29日)【動画】タイ大規模洪水 二転三転する政府の洪水対策に国民から批判の声上がる(FNN、2011年10月29日)
■人為的に堤防を破壊!?感電死も多数報告昨日28日の都庁の会見によると、バンコク中心部に流れる水流を変えるため、人為的に堤防を決壊させている箇所が都内運河であり、引き続き都庁の発表に注意して欲しいとの事です。また浸水地域での感電死の報告が多くなってきた事から、タイ政府は冠水した地域では感電に気をつける様に呼びかけています。
27日ノンタブリ県では道路に落下した電線によって感染死したケース、そして28日には浸水した市場で倒れかけた冷蔵庫を支えようとした男性が感電死しました。
*プラチャチャートの報道。
■「渡航延期勧告」は重度被災地のみ最後に日本外務省が出している渡航延期勧告ですが、出されているのはバンコク・アユタヤ県・パトゥムタニー県、ナコンパトム県、サムットサコーン県、ノンタブリー県となっています。在タイアメリカ大使館も同様の勧告です。観光地であるプーケットやパタヤなどは今の所洪水被害は予測されておりませんので、観光にこられても問題ありません。パタヤに関しては、引き続きスワンナプーム空港の動向にご注意下さい。
*ネーオナーの報道。
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関連記事:
【タイ大洪水】インラック首相の目にまたも涙=外務省「渡航延期勧告」(ウチャ)(2011年10月29日)【タイ大洪水】バンコク浸水地域さらに拡大=邦人どうしで助け合い(ウチャ)(2011年10月27日)【タイ大洪水】水没した7つの巨大工業団地=政府がもちいる復興プランとは?(ucci-h)(2011年10月27日)【タイ大洪水】政府の洪水対策失敗、2つの要因=長期化する排水処理(ucci-h)(2011年10月24日)関連リンク:
【動画】タイ洪水で首都機能まひ 対策センターも移転へ(テレ朝news、2011年10月29日)在タイ日本国大使館ウェブサイト在タイ日本国大使館公式Twitterアカウント:@JapanEmb_Thaiタイ人 大洪水中なのに余裕ありすぎワロタ(2のまとめR、2011年10月16日)募金情報:
タイ洪水被害への義援金・募金受付まとめ(メモノメモ)
東南アジア(タイ以外|カンボジア、ベトナム、ミャンマー(ビルマ)、ラオス)の豪雨被害に対する義援金、募金、寄付受付がないか調べてみた(メモノメモ)
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。