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2011年10月29日
■闇の中
劉翠さんは午後6時半、万勝園駅で列車を待っていたが、10分も待たされた。しかも列車は数分間もホームに停車していた。ようやく走り出した列車はホームをできらないうちに停車。「臨時停車です。乗客の皆様、お待ちください」とのアナウンス。再び20分ほどホームで停車し、ようやく走り出した。
だが発車して2分後、突然、路線内が停電。列車も動力を失って停車した。ブレーキすらかけられず、3分ほど慣性で進んだ後停車したと劉翠さんは話した。緊急照明の弱々しい光だけがところどころに見える闇の中に6000人の乗客は取り残された。
■故障の原因
30分後、ようやく係員が到着。手動で扉を開けた。乗客たちは闇の中、付近の駅まで歩いて移動した。大変な体験だったが、苦労はその後も続いた。バスもタクシーも足りず、最寄り駅で3時間も足止めをくらった乗客もいたという。地下鉄会社の鈍い対応に怒りを覚えた人も少なくない。
停電の原因については現在、調査が進められているが、給電設備がなにかに衝突し変形していることが確認された(南方都市報)。なんらかの異物が入ってきたことで故障したものと見られる。
*写真は南都網の報道。他写真多数。