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チベット自治区庁舎で爆発事件=現場の壁に「チベット独立」の赤文字(tonbani)

2011年10月30日

■カルマ・カギュ派発祥の地で爆発事件■

*当記事は2011年10月28日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


チベット亡命議会議員が伝えるところによれば、26日早朝、現地時間4時頃、チベット自治区チャムド地区ザギュ・カルマ郷(チャムドの北約100キロ)の政府庁舎で爆発があり、建物の一部が破壊されたという。現場の壁には赤く「チベット独立」と書かれており、辺りにはチベットの独立を求めるチラシが散乱していたとのことだ。

20111030_チベット_爆発

早朝であり、爆発による負傷者はいない。この日すぐ近くにあるザギュ・カルマ僧院が武装警官隊により封鎖され、チャムドに通じる橋も閉鎖され、現在町全体が封鎖された状態という。

また、この町は仏具の生産で有名な土地であるが、これらのアトリエも閉鎖された。容疑者は未だ特定されておらず、拘束者も今のところ報告されていない。

ザギュ・カルマ僧院はこの爆発に関わっているのではないかとの当局の嫌疑により、いち早く封鎖されたという。この僧院はカルマ・カギュ派の創始者であるギェワン・カルマ1世・ドゥスン・ケンパ(1110~1193)が1147年に創建した由緒ある僧院である。かつてはチベット最大の集会堂が建っていた。現在の僧侶の数は約500人。

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この事件に関し、亡命議会のババ・ケルサンはツイッター上で

「テンジン・デレック・リンポチェの事件(冤罪爆発事件)もあるし、今回の爆発事件も当局がチベット人をテロリストに仕立てるために、仕組んだ可能性も考えられる。」

と発言している。

カルマ・カギュ派はチベットで最初に転生制度をはじめた派であり、現在のギャワ・カルマパはこの派のトップ、第17世である。

参照:RFA英語版Tibet Times チベット語版

関連リンク:
チベット自治区の政府庁舎で爆発、独立求める文字も(Reuters、2011年10月28日)

*当記事は2011年10月28日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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