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中国人オタク「ドラゴンボールでどの辺の話が好きだった?」(百元)

2011年11月02日

■中国オタク「ドラゴンボールでどの辺の話が好きだった?」■

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


先日、ありがたいことに「中国でドラゴンボールについて、どの辺りの話までは面白かった、なんて話は出ますか?」という質問をいただきました。

「ドラゴンボール」は中国でも大人気で、私が中国に行ったばかりの90年代中ごろには漫画家と言えば「鳥山明」というくらいのレベルになっていましたし、中国オタクも古い層を中心としてドラゴンボールにハマった、追っかけていたというのがかなり多いようです。また、長期連載ということで内容についても個別にイロイロと語れるようです。

20111102_ドラゴンボール_中国_コミックス
*ドラゴンボール中国語版。中国名『龍珠』。

そんな訳で、今回は中国の掲示板で見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

ドラゴンボールのファンって多いけど、具体的にどの辺が好きだとかいうのは案外語られないよね。みんなはどの辺の話が好きだった?ちょっと語ってみない?


やっぱナメック星の所でしょ。フリーザとの戦いは燃えた!


俺もナメック星のストーリーだね。孫悟空が超サイヤ人になった時の衝撃はスゴイものだった。あそこはドラゴンボールでも最高のシーンだと思う。


なんだかんだで一番熱心に読んでたのはセルゲームの頃かな。今思えばあの次々に強敵が出て、こっちも強くなるけど勝てるかどうか分からないという流れと強さのバランスが好きだった。


私の場合印象に残ってるのはベジータが自爆するところ。「トランクス…ブルマを…ママを大切にしろよ……」というセリフはかなり好き。ブウ編は全体としてみると微妙だけど。


今考えてみるとベジータの自爆はある意味ツンデレの告白だよね。私はブウ編は悪くないと思うけどね。ブウ編はセルゲームとかまでで強くなりすぎた生死の関係する戦闘という要素を微妙に童話的な方向に変えていたし、作品の空気も昔にちょっと戻っていたと思う。あと私はブウ編でベジータというキャラが好きになった。


同意してくれる人が少ないと分かってはいるが、私は孫悟空が小さい頃が一番面白かったと思う。ストーリーも明るく楽しかったし、必殺技がちゃんと機能していた。


どれも面白いと思うけど、読んでて一番ハラハラしたのはサイヤ人襲来の所だね。強さの単位が完全に入れ替わったのには当時読んでいて非常に焦った。


サイボーグ化したフリーザとコルド大王をトランクスが一瞬でぶった切ったのは印象的。あと、そのトランクスが後の人造人間やセルとの戦いでほとんど役に立たなかったガッカリ感も印象的。


トランクスは本編の活躍は微妙だが、未来に戻ってからの話と、孫悟飯との外伝「たったひとりの戦士」は良い話だと思う。私としてはそれもあるからセルゲーム編が一番好きだね。


私はブウ編に漂うなんとなく楽しげな空気が好きなんだよね。ヘンな話なんだけど、ドラゴンボールの最初の頃のイメージに近くなっていたというか。


俺はセルゲームが好きかな。あの辺りの展開は俺のオタク的感覚にかなり影響を与えた。若本規夫も含めて。あと劇場版のブロリーのストーリーも結構好き。


天下一武道会くらいのストーリーが一番好きな自分は少数派か……。


超サイヤ人が初めて出る所が一番良いと思う。あのインパクトは凄かった。ウチの国でも超サイヤ人ネタが色んなところで流行したし。


ピッコロ大魔王編が好きだ。あの危機感やら作中に漂う恐怖感はスゴイ。クリリンは死ぬし、亀仙人や天津飯も敗れて神龍とドラゴンボールさえ使えなくなってしまう。それだけに超神水飲んで強くなった孫悟空が勝利したのにはグッと来た。その後のストーリーは戦闘力や舞台こそ拡大されるけど、ピッコロ大魔王のときのような絶望感は無いと思う。


亀仙人の魔封波失敗のシーンとかホント、絶望的だったよな……。考えてみればピッコロ大魔王との戦いがドラゴンボールの転換点かもな。その後のマジュニアとかはピッコロ大魔王とはまた違うし、孫悟空も大きくなってバトル寄りのストーリーになっていくし。


バトル中心なのはその前からあったけど、確かに孫悟空が大きくなってからはよりバトルが中心になったよね。戦った敵の中で私がストーリー展開も含めてスゴイと思っているのはフリーザとラディッツ。特にラディッツの異質な強さは当時読んでいて恐ろしかった。


イロイロと考えてみたが、やはりナメック星のストーリーが一番好きかな。あそこのストーリーの見せ方はスバラシイ。バトル物のストーリーの理想的な手本の一つだと思う。


「わたしの戦闘力は530000です」はスゴイセリフだよね。それまでの価値観をひっくり返した。インフレの繰り返しで後の方になるとグダグダになったりするが、ドラゴンボールは戦闘力の飛躍という演出を使うのが非常にうまいと思う。


レッドリボン軍編は鳥山明のメカがたくさん出ているから好き。ドラゴンボールでは鳥山メカが扉絵以外あんまり出ないのがちょっと残念だと思っている。


私はブウ編の最初の方のスーパーサイヤ人のバーゲンセール状態な天下一武道会が好き。もうちょっとあのノリでやってくれたらと思う。


俺はグレートサイヤマンの正義の活動記録とかが見たかった。ところで、GTの評価はどうすればいいんだろう……?

とまぁ、こんな感じで。ざっと見た所では、中国オタク的に人気が高いのは超サイヤ人の初登場となるナメック星で、その次がセルゲームや魔人ブウの辺りのストーリーのようです。また、それ以外にも各エピソードごとに思い入れがあったりするようです。

ただ、個人的にちょっと残念なのが中国オタクの間では「ミスター・サタン」の人気がイマイチ無いらしいというか、ほとんど注目されていないっぽいことですね。私はドラゴンボールの後期のキャラの中ではミスター・サタンが一番好きなのですが……。


とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


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