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2011年11月04日
Traffic congestion_Kunming_March2011_Mk / itdp
2011年10月30日午前2時、広東省広州市で飲酒ひき逃げ事故が起きた。大通りをぶっ飛ばしていた車が、道路補修工事現場に突っこみ、作業員4人をひいた。4人は全員が死亡。車はそのまま逃走した。30日朝、ひき逃げ班は自首し、逮捕された。血液検査の結果、大量の酒を飲んでいたことが明らかとなっている。
問題は事故車のナンバープレート。なんと軍用車のナンバーだったのだ。警察は事故当日にニセナンバーだと発表したが、「無法なニセ・ナンバー車両、許さまじ」「本物の軍用車だったのにごまかしているのではないか」と大きな反響を呼んだ。
政府ナンバー、軍ナンバー、警察ナンバーの車はなにかと「便利」。高速料金を払わずにすんだり、駐車違反もOKだったりとなにかと御利益がある。というわけで、ニセ・ナンバープレートが闇市場に流通しているという。いや、それどころか、ナンバー発給を担当する軍や警察の関係者がわいろをもらって、本物のナンバープレートを横流ししているケースもあるとすら伝えられる。
「悪質交通事故を起こした軍用ナンバーは全部ニセモノなのか?」とネット民からは皮肉る声も上がっている。