中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年11月05日
最初の写真はphayul、2枚目はTibet Times より。
Tibet Times チベット語版によれば、2011年10月4日朝10時頃、ニューデリーの中国大使館前で元TYC(チベット青年会議)デリー支部執行部員シェラップ・ツェドル氏(25~26)が中国政府のチベット弾圧政策に対する抗議の焼身自殺を行った。
彼は1人で中国大使館前に向かい焼身した。現場にはインドの警官とチベット人数人がいた。彼らが駆けつけ火を消し、病院(Ram Manhor Lhoiya Hospital )に急送したという。現在の容態は不明。
彼は中国大使館に向かう前にFacebookの中に遺書を残している。その中には
「今日を含め、この何年間私はすべての行動をチベットの大義とダライ・ラマ法王のために行って来た。過去に過ちがあったならば、これを許してもらいたい。再びチベットの家族の下に生まれ変わる事を祈ってもらいたい。
再びチベット人として生まれ、チベットの大義のために働きたい。中国政府がチベットの人権を踏みにじっていることに対し抗議する。特にダライ・ラマ法王がチベットに帰還されることを祈願する」
「我々は死にかかっている。すべての自由を愛する人々は我々を支援する道徳的責任がある」――――――――――――――――――――――――――――――――――
「世界の指導者と自由を愛する人々に対し、チベット問題を解決する手助けをしてほしいと懇願する」とも書かれていた。
「少数民族の扱い、見直しを」=チベット僧焼身自殺でダライ・ラマ時事通信、2011年11月4日
仙台市を訪れたチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は4日、記者会見し、チベットの僧侶らが中国の圧政に抗議し、焼身自殺する事件が相次いでいることを受けて、「人間は絶望した状況でしか焼身自殺などしない。中国政府は過去60年にわたる少数民族の扱いを見直すべきだ」と訴えた。