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2015年、日本海上自衛隊の作戦能力は米太平洋艦隊を超える=中国メディアが驚きの報道

2011年11月14日

中国官制メディアは「日本の大軍事演習が明らかにした戦力増強=海上戦力は米太平洋艦隊を超える見通し」というスゴいタイトルの記事を掲載した。


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imgp6735 / Matoken



■自衛隊の「南西シフト」

日本の陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊は14~18日、九州と沖縄を中心に統合演習を実施する。10日より準備が始まり、同日、陸自第5地対艦ミサイル連隊所属の車両約120両が民間フェリーで鹿児島市から奄美大島へと移動した。また10日から九州各地の演習場で陸上自衛隊の大規模訓練も実施されている。また12日から日韓合同訓練も始まった。合同訓練は1999年に始まり、今年が7回目となるがこれまでで最大の規模となった。

・関連リンク
陸自:「南西シフト」演習 戦車をフェリーで輸送 北海道・苫小牧から大分へ(毎日新聞、2011年11月6日)
離島防衛訓練始まる…自衛隊統合演習の準備も(読売新聞、2011年11月10日)
日韓合同で海上救難訓練 12、13日 最大の1000人規模(MSN産経、2011年11月1日)

日本政府は昨年末、新たな防衛大綱を策定したが、中国人民解放軍の活動活発化を念頭においた「西南シフト」が盛り込まれた。防衛大綱決定時点で、中国側からはぴりぴりとした反応が返ってきていたが、今回、「西南シフト」を前提とした初の大規模演習が実施されたことで、中国メディアは強烈な反応を示している。

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imgp6560 / Matoken

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■2015年、海自は米太平洋艦隊を超える


ひときわ目を引くタイトルが13日付国際在線の「日本の大軍事演習が明らかにした戦力増強という記事。新華社が転載しているのだが、「海自っていつの間にそんなに強くなったの?!」と驚かされた。

「海軍、太平洋艦隊を超える見通し」という節を読むと、「日本の10隻以上の揚陸艦を持っている。特におおすみ級の戦力はすごい」「ヘリ空母、というか準空母のDDHが次々建造されている」といういつもどおりの内容。海上自衛隊の艦艇大型化は今に始まったことではなく、中国メディアも常々取り上げているところだが、今回に限っては「ある分析によると、遠洋作戦能力を備えた艦艇群、大型輸送船群が完成する2015年前後には、海自の作戦能力は米太平洋艦隊を上回る見通しだという」との過大な評価をいただいている。

「ある分析ってどの分析よ?」と野暮なツッコミを入れるよりは、「あー、いつもどおり反応している」ぐらいにとらえておくのが無難ではある。だが、「米軍よりも日本が強い」報道はこれまで記憶にないだけにちょっと気になるところ。

以前も取り上げた「日本が『南進戦略』を推進、中国を包囲」という中国側の認識がいつも以上のいらだちを招いているのではないだろうか。外交的には最近イマイチの中国。米国、日本、インド、東南アジアとぴりぴりした関係の相手に取り巻かれているだけに、「とりあえずいつも殴っている日本に手を出しておくか」と反日モードが起動しないことを祈りたい。というか、「はっきり物申すし、軍事演習もするけど、ケンカはしない」という華麗な外交ハンドリングを野田政権には期待したい。
(関連記事:日本人が知らない日本外交の真実=「やられた……中国は包囲された」と中国官制メディア

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imgp6553 / Matoken



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