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■中国ナンバーワンSNS「人人網」
先日、新浪微博と腾讯微博の第3四半期業績を紹介しましたが、中国SNS業界の雄「人人網」も第3四半期業績を発表したので比較の意味も込め簡単に紹介したいと思います。
(関連記事:「上場を控えた『人人網』が首位=SNSアクティブユーザー数シェア(11年第1四半期)―中国微博情報」2011年5月6日)
■アクティブユーザー数1億3700万人、稼働率では微博より上
第3四半期の営業収入が3420万ドル(約26億4000万円、前年同期比57%増)、純利益は120万ドル(約9260万円)の損益(前年同期730万ドル(約5億6300万円)の利益)であったことが発表されたのと同時に、人人網のアクティブユーザー数が9月末時点で1億3700万人(前年同時期は1億300万人)であったことも発表されました。
全体のユーザー数は記載されておらず、アクティブユーザー率などがわからないのと、アクティブユーザーの基準がどちらも記載されていないので、乱暴な比較になってしまいますが、先日の腾讯微博と比較すると3倍近くの差を付けていることになります。
この比較だけを見ると、登録数の微博、アクティブユーザー数のSNS、ということも言えそうですが、ここは今後継続して調査していきたいと思います。
■weiboフォンなどを追随、専用端末『renrenフォン』を発表
ライバルの開心網は腾讯(Tencent)から出資を受けるなどの動きを見せいていますが、人人網は新浪微博と同じようにHTCと連携して専用端末「HTC达人」を発表してきました。
(関連記事:「Facebookフォンに続きweiboフォン発売へ!HTCがAndroid2.3搭載の新浪微博携帯を発表―中華携帯ニュース」2011年7月23日)
今後は同社自身の動向、SNS業界内全体の動き、各微博との比較などの観点で注視していきたいと思います。
情報元:人人網IR情報、易观网、第三媒体
関連記事:
上海人は開心網がお好き!?地域別SNSアクセス統計(11年8月)―中国微博情報(2011年9月28日)
<中国SNS市場予測>マイクロブログの影響でSNSはユーザー数を減らす?―中国微博情報(2011年3月2日)
関連リンク:
中国SNS最大手の人人網、米マイクロソフトのMSNと提携(Bloomberg、2011年8月25日)
テンセント(Tencent)、中国SNS第2位の開心網に1億ドル戦略投資。打倒、新浪と人人 (中国インターネット新聞、2011年11月1日)
*当記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。