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2011年11月16日
程建萍さん(ハンドルネームは「王訳」)が拘束された経緯については、記事「中国政府のツイッター弾圧=たった5文字のつぶやきで1年間の勾留」に書いた。尖閣沖中国漁船衝突事故後に起きた四川省綿陽市の反日デモについて、「憤青們,冲啊!(憤青たちよ、やっちゃえ!)」と茶化したことが問題視され、1年間の労働教育を命じられたというもの。
*2010年10月の程建萍さん(ハンドルネームは「王訳」)のツイート。
フィアンセの華春琿さんが「彼女はそう強い体じゃないんだ。冬は暖かい場所に居なければ……」とおろおろ心配している状況をツイッターに書き込んでいるのを見て、グッとくるものを感じていたが、無事に釈放されたようだ。
9日に釈放された後、すぐにホテルに軟禁されたと報じられていたが、14日からはツイッターも再開している(ドイチェ・ヴェレ中国語版)。そればかりか、「反省書を書けばすぐに釈放してやるって言われたけど、断固拒否してやったわ」と意気盛んだ。
*再開されたツイート。折れない根性が凄い……。アカウント:@wangyi09
もっとも次は労働教育ではなくて裁判で有罪にしてやるとも脅されたとのこと。「ツイッターでの書き込みで拘束」という世界初の記録を作った程さんだが、「ツイッターの書き込みで懲役刑」にならなければいいな、と小市民の自分ははらはらするばかりだったりする。
関連リンク:
風刺ツイートをRTした中国の女性、強制労働命じられる(ITmedia、2010年11月19日)
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