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易观国际が提供するEnfodeskから「2011年第3四半期中国電子ブック端末市場レポート」が発表されました。
■電子ブック端末シェア
まずは電子ブック端末のシェアデータです。
以前紹介した2010年末時点のシェアと比較すると、漢王科技が依然としてトップを維持していますが、シェアが67.7%から59.6%まで落ち込んでいます。
(関連記事:「中国電子ブック市場の雄「漢王」=Android搭載タブレット発売へ―中華携帯ニュース」2011年2月23日)
そして2010年末時点では3.4%のシェアで3位だった盛大Bambookが19.6%までシェアを伸ばし2位につけています。
*bambookウェブサイト。デザインがkindleにそっくりです。
■端末販売台数推移
次は2010年第1四半期からの端末販売台数の推移です。
2011年第3四半期の販売数は前期比5.1%減の29.52万台と30万台を割り込む数値で、IDCの調査によると中国のタブレットPC販売数は第2四半期時点で139万台とのことでしたので、約5分の1の市場規模ということになります。
■kindleの中国展開含め、要注目の11年第4四半期
第4四半期は同データの前年実績を見ても、また他の製品などを見ても、国慶節や年末商戦などがあり販売台数が延びる傾向にありますが、ここで第3四半期と比較し微増もしくは減少などといった結果になるようであれば、今後の電子ブック市場に黄色信号が灯る気がします。
海外ではAmazonが提供するKindle Fireが発売され(ITmedia)、注目を集めていますが、Kindle Fireの中国展開を含め第4四半期には要注目ですね。
情報元:易观数据1、易观数据2、搜狐网
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*当記事はブログ「Android/OPhone雑記」の許可を得て転載したものです。