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「小学校のトイレが足りない!お金持ちさん助けて!」県政府幹部がSOSツイート―中国

2011年11月24日

子どもたちには大きなトイレが必要です。お力をお貸し願える人はこの難題の解決にご協力ください。」中国共産党地方幹部のマイクロブログでのつぶやきが注目を集めている。



Racers, on your marks...
Racers, on your marks... / jordanfischer

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冒頭のつぶやきを書き込んだのは、雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県の李毅・県委副書記。同県盞西鎮にある寄宿制小学校でトイレの数が不足しているため、トイレ待ちの行列が出来ることを知っての書き込みだという。

同校の3階建ての寮には各階6つずつの水洗トイレがあるが、水道の水圧が昼間低いため、実際には使用できない状況が続いているという。かくして同校900人の生徒は使用できる数少ないトイレの前に大行列を作っている。この状況について報告を受けた李副書記は新たなトイレを作ろうと考えたが、財政難から実現できないままだったという。

この李副書記の呼びかけがネットで話題となっている。「学校設備の修繕費用は地方政府の責任なのに、つぶやきは責任転嫁していないか?」と批判的な意見が多いようだ。「いかに貧しい地方県といえど、政府幹部は公用車を乗り回し、視察旅行名目で遊んだりしているんだろ、だったら……」という論理だろう。

先日、21人が死亡する惨事となった、定員オーバー幼稚園送迎車の交通事故問題でも、「有人宇宙ロケットをとばせるのに、送迎車も買えないのか」「政府幹部は高級外車を乗り回しているのに」との批判が集中した。問題は財政難ではなく、公的予算の配分じゃないのというのが多くの人々が思うところだろう。
(関連記事:超超超・定員オーバーは当たり前?!園児20人死亡のスクールバス事故(凜)

結局、学校は簡易トイレを作って急場をしのぐ方針。一方で新たなトイレ建設という大望成就に向け、予算獲得の取り組みも続けるという。

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