■2011年第3四半期 中国モバイルIM市場シェアレポート■*当記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。
易観国際から「2011年第3四半期 中国モバイルIM市場シェアレポート」が発表されたので紹介しておきたいと思います。
(IM:インスタントメッセンジャー。日本ではMSNメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャーなどに代表される、リアルタイムでチャットやファイル転送などを行えるソフトウェアの総称。近年では音声、ビデオ通話機能などを有するものも多い。中国国内では圧倒的なシェアを誇るTencent(騰訊)が提供するTencent QQが有名。スマートフォン、タブレットPCの普及により、モバイルでの利用者数も急激な増加傾向にある。)
■登録ユーザー数シェア
まずは登録ユーザー数を元にしたシェアです。
IM市場の雄といえる腾讯(Tencent)が提供する
モバイルQQが、モバイルでも57.8%と過半数のシェアでトップに立っています。
続くのは中国移動が提供している
モバイル飛信が27.0%で2位につけており、
モバイルQQとあわせ84.8%のシェア誇るなど2強体制にあるといえます。その後はマイクロソフトの
モバイルMSNが8.1%、タオバオの
モバイル汪汪が3.6%で続いています。
■2010年同期の登録ユーザー数シェア下の図はちょうど1年前の2010年第3四半期のシェアレポートなのですが、数値の差こそあれ主要プレーヤや比率にそれほど大差は見られません。
ただ、腾讯(Tencent)が提供する
微信やオリジナル携帯電話を最近発売したことでも知られる小米科技が提供する
米聊など、音声チャットが可能なIMツールもじわじわと人気が高まってきているそうです。
今期の総ユーザー数は元記事の中に書かれてはいないのですが、2011年第2四半期時点で5億2300万人で直近の前期比成長率が6%前後ということを勘案すると、約5億5000万人というのが妥当な数字かと思います。
■アクティブユーザー数シェア次はアクティブユーザー数を元にしたシェアです。
アクティブユーザー数は3億6000万人とのことですが、シェア事態は登録ユーザー数のデータとさほど差異はありません。
さて、今後は先に紹介した音声チャットの
微信や
米聊などが、どこまでシェアを伸ばしていけるのかにも注目しながら注視していきたいと思います。
情報元:
易观网1、
易观网2、
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