中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
中国の3大通信キャリア各社から2011年10月末時点の契約ユーザー数が発表になり、中国の3Gユーザー数は合計で1億966万8000人であることが判明しました。
(関連記事:「3Gユーザー数9000万人突破=普及進むもいまだ全体シェア1割(11年8月)―中華携帯ニュース」2011年9月24日)
中国移動が3Gユーザー総数では4532万8000人とトップですが、10月の単月純増数では216万7000人と最下位の結果となっています。
■3G携帯ユーザー数シェア
上の図を円グラフでシェア表示すると以下のとおりになります。
中国移動が1歩リードしているとはいえ、3社がシェアで拮抗していることがわかります。これは、2Gを含めた携帯電話ユーザー総数と比較すると、よりその違いが鮮明になります。
■携帯総ユーザー数シェア
契約総数では6億8400万人の中国移動がシェア68.64%でトップに立ち、中国聯通が1億9200万人で19.28%、中国電信が1.20億人で12.07%と続き、中国移動が3分の2以上を占める圧倒的なシェアを保有しています。
■低価格スマホの普及、海外端末の流行
この辺は中国聯通、電信の両社が1000元(約12000円)スマートフォンを打ち出したり、そもそも3Gの通信方式がWCDMA、CDMA2000と海外共通のもので、
iPhoneやAndroid端末など魅力的な海外モデルが国内展開しやすいなどの様々な要因が考えられます。
先日お伝えしたとおり、中国聯通に関しては3Gユーザーの単月純増数も着実に増えていますし、3Gに限っては逆転現象が起こっても何ら不思議はなさそうです。
(関連記事:「中国モバイルネットユーザー数は3億9600万人に=3G回線、スマホ普及で拍車(11年第3四半期)(osschina)」2011年11月23日)
各社の3G戦略、そして次代のLTE戦略など今後も注視が必要なようです。
(LTE:第3.9世代移動通信システムと呼ばれる次世代通信方式。)
情報元:新浪科技1、新浪科技2、新浪科技3
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*当記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。