中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年11月29日
<昨日のKINBRICKS NOW>
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<昨日の注目ニュース>
さよならBRICs、西側中心の世界観の限界(Financial Times・JB PRESS)
そもそも無理があったBRICsという分類
政治的に同じ分類でも、中国政府とロシア政府は気まずい仲間同士に見える。両国間には、戦略的な利益の一致より、緊張が生じる場面(過疎化する資源豊富なロシア東部地域を見るといい)の方が見つけやすい。
一定の経済指標でひとくくりにされたBRICsは、ほかの重要なプレーヤーを除外している。インドネシアとメキシコはどうなのか?それを言ったら、アルゼンチンやベトナムはどうなのか?
確かにBRICs諸国は時折会議を開くが、当初の組み合わせからアフリカ大陸が丸ごと抜けているために、南アフリカに席を1つ与えなければならなかった。
経済的な重要性と政治的な力の関係は必ずしも対称ではない。例えば、多少なりとも中東を見ている人なら、中東地域の極めて重要な大国としてトルコが台頭していることに気づくはずだ。これは力強い経済を反映した面もあるが、トルコの本当のうたい文句は、アラブ世界にとっての政治的な模範になるということだ。
BRICsにロシアが入っていることは、かねて異常だった。石油とガスは高い経済成長率をもたらすが、資源を除くと、すべての経済的、社会的、人口動態的な指標で、ロシアは長期衰退が続く国だ。
ロシアは原油価格の上昇とともに98年の経済危機から見事に一気に復活してきましたし,ブラジル・インド・中国とも,1990年代以前とは違う国のように成長しました。
そしてかつての「亚洲四小龙」の時とは違い,「人口が1億人以上いる国での経済発展」ということで「人口」が経済的な成長において意味を持つということを明確に示したという点でも「BRICs」の定義は意味があったと思います。(日本が世界第二の経済大国だったのも,単に人口が多かったからですし)
またトルコやインドネシアが,新しい形の政治家を受け入れ全く違った国のように変化し始めたのも,それぞれ2002年(エルドアン),2004年(ユドヨノ)頃からですから,いまさら「彼らをBRICsに入れなかったのは手落ち」などと得意げに言うのは阿呆のたわ言としか思えません。
そうそう,ところで「Kinbricks」は,「BRICs」から来ているわけではないのでしょうか??
私はずっと「BRICs」から来ているものだと思っていました。