中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年11月30日
Russian toilets / magical-world
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ひさしぶりにパパからの書き込みです。
(ロシアはニジニ・ノヴゴロド在住、タチアナさんの日本人の旦那様です。)
以前のエントリ「新築マンションはただの箱」の中にも書いたように、ロシアではマンションを購入するときは何もないコンクリートのままの部屋を購入するのです。よく日本でマンションを買うとき、「空間を買う」と言われますが、まさにそれです。それから各々で壁紙を張り、ドアをつけて、キッチンを……と言う感じで、自分たちの城を作っていくわけですが、ここが一つの分かれ目です。
(関連記事:「ロシアの新築マンションはただの箱=自分たちで作るマイホーム―ロシア駐在日記」2011年4月8日)
■見かけはいいが欠陥だらけ
業者に任すのか、あるいは自分たちでやるのか……。私どもの部屋の大家は年配の方で、どうも業者任せにしたようで、見た目は良い品物を使って部屋を作ったようですが、取り付け方などがむちゃくちゃです。このことについてはすでに「ロシアの手抜き工事」と「「やぐい」物たち」の中にも書いていますけれども、トイレのドアは無理やり引かないと閉まらないし、鍵も掛からない。
寝室の扉の枠は外れてくるし、部屋中のコンセントは外れて来ます。おまけにドアノブが外れてくるし、外そうにも取り付け時に電ドルでネジ山をつぶしているので、ほとんどの部屋のネジというネジは外れません。
■そして起こった!トイレ監禁事件
そこで、先日ある事件が起きました。夜中に私がトイレに行きました。そして、出ようと思うと扉が開かないではないか……!「落ち着け……」と自分に言い聞かせて一旦出るのをやめて、歯を磨きました。気を取り直して「えい!」やはり開かないではないか!何度もドンドンしていると、うちの奥さん、奥さんの妹、うちの子供と、妹さんの子供たちが、トイレの前でてんやわんやとなりました。
妹さんは男勝りなので期待していたのですが、外からあれこれやっても何の効果もなく、ついに私は「壊すからみんなを離れさせて!」と奥さんに指示しました。2、3回思いっきり蹴飛ばして脱出成功しました。ドアはカギの部分が壊れ、ドア本体も一部が粉々になりました。
(タチアナさんの旦那様はプーチン首相もやっていたロシアの組み技格闘技、サンボの元選手……。)
Emelianenko Fedor / JaeYong, BAE
*一時は人類最強の男と言われたヒョードルも元サンボ選手。かわいそうなドア(笑)
原因はドアのノブを回すと、出たり入ったりする部分(名前はなんていうんだろう??)が、うちのトイレのドアはドアノブと直結されておらず、ドアノブはただ、「ドアを引くための道具」となっていたのです。ただ、問題の部分は通常セロテープでひっこめられていたのですが、今回それが緩み、ドアを閉めたときに飛び出してしまったようです。通常、回せば当たり前に引っ込むのが、引っ込むわけがない!直結してないのだから。これが事件の一部始終です。
■クレームせずに直しちゃうロシア人
結局、ロシアの方々はユーザークレームをあまりしないようで、
新車買を買った→問題個所発見→日曜日に自分で直す→無事修理成功→おとがめなし