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2011年12月01日
ニジニ・ノヴゴロドは-1℃~+1℃で、この時期にしては気温が高め。しかし、雪がよく降っており、今日も朝からすごい吹雪でした。窓から見ているだけだととてもきれいに見えますけれども、外を歩いてみると、雪が砂のように顔に当って痛いし、道路も滑るから、大変です。
■ロシアの劇場、それは至高の娯楽
ロシアの暮らしの楽しみと言えば、劇場です。今年は見てみたい演劇・劇団はたまたま時期が重なってしまったので、先々週から立て続けにいくつかのお芝居とバレエを見に行ってきました。どれも立ち見が出るぐらいの満席でした。
ロシア人の文化レベルが下がったとか、何もかもインターネットからダウンロードできるからわざわざ劇場に行かなくてもよくなったとか……色々言われていますけれども、少なくともニジニ・ノヴゴロドを見ている限り、そのように言われる根拠はまったくないような気がします。
劇場そのものも非日常的な空間だし、観客の皆さんもおしゃれしていくから、劇場の中に入るだけでもとてもわくわくします。先週行ったのは「タルチュフ:あるいはペテン師」というお芝居です。タバコフ(О.Табаков)という有名な俳優が率いる劇団でした。舞台装置も音楽もとてもよかったです。そして、今まで洗剤のCMの顔としてしか知らなかった女優Марина Голубの演技が上手でびっくりしました。こうしてちょっと新しい発見もあったので、タチアナは大満足です。
お芝居やバレエは撮影禁止なのですが、人気デュエット俳優Олешкоと女優Гришаеваの舞台(творческий вечер)は撮影OKだったので、友達は写真を撮りました。この二人は映画にも出ているし、物まねも歌もトークもおもしろいので、タチアナは大好きです。
■ニジニにもある劇団
この2週間で見たのは、モスクワの劇団・バレエ団ばかりですけれども、ニジニ・ノヴゴロドにも劇団があります。息子ゆうきと一緒にときどき人形劇場かТЮЗに行って、子供向けのお芝居を見ます。他の観客を見ていると、学校のクラスで来ている子供たちもいれば、土日を中心に親子で来ている人もいます。
年末年始になると、お正月・クリスマスを題材にしたお芝居が多くなります。去年同様今年もいくつか選んで見に行く予定なので、今からとても楽しみです。
■パパといけないのが残念……
唯一残念なのは、言葉の壁が原因でパパと一緒に行けないことです。その場で通訳をすると周りに迷惑をかけることになるし、かといって意味もわからずに見ていたらパパが途中で寝てしまいそうです。仕方がないので、一緒に行くのをあきらめています。
以上、パパに子守をさせておいて1人で文化的な生活を送っている鬼嫁タチアナでした。
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*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。