中国最大のテレビ局・中国中央電視台(CCTV)のトップに就任した胡占凡台長の発言が中国マイクロブログで話題になっている。2011年12月3日、
VOA中国語版が伝えた。

CCTV Building, Beijing China / kevinpoh
一部のメデイア関係者は、自分の仕事を中国共産党の宣伝工作者ではなく、ジャーナリストだと考えている。これは根本的に間違った位置づけだ。
一部の人々は、メディアが中国共産党の党派性及び党の「喉舌」(代弁者)としての役割を強調することが、客観的な報道やニュース報道のルールに影響を与えると考えているようだ。これはきわめて大きな誤りであり、偏った見方である。
上記2つの引用文が中国マイクロブログに投稿され、注目を集めている。胡占凡・光明日報編集長(当時)によるx発言だという。ちなみに発言は今年1月の「虚偽のニュースを撲滅せよ」と題した学習会でのもの。虚偽のニュースを撲滅するどころか、むしろ「中国共産党のために、もっとウソ・プロパガンダを流そうぜ」と煽っているようにしか見えないのだが……。
さて、胡占凡氏のCCTV台長就任によって、中国テレビニュースの検閲、プロパガンダ傾向が強まる……かどうかはまだわからない。というのも、テレビや新聞が「党の喉舌」だったのは以前からのことだし、上司のチェックをごまかして伝えるべきことを伝えてやろうという気骨ある記者がいることも変わらないからだ。
とはいえ、上司にこんな訓辞をされては、現場のやる気がだださがりになることは間違いなさそうだが……。