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2011年12月11日
Airport / faungg
*資料写真。
2011年12月9日、財経網が伝えた。
空港閉鎖の本当の理由とは、「近くに高層建築ができたから」。滑走路付近にまだできたてほやほやの7階建て、高さ40メートルのビルがあるのだが、強風が吹いた場合の航空機進入路上に建っていることが判明したのだという。
ちなみにビルは中国の大手靴メーカー・貴人鳥集団が所有するもの。本当はビルを建ててはいけない場所だったのに、大企業の力でこっそり建ててしまったのか、それとも建設を認可する政府部局がついうっかり大丈夫と認可してしまったのかは不明だ。
外壁工事が終わり、内装工事が進められていたこの新品のビルだが、すでに取り壊し工事が始まっているという。中国では「爛尾楼」(資金不足で途中で工事がストップしたビル)は珍しくないが、完成する寸前に取り壊されるという例はさすがにないのではないか。ともあれビルを壊さないかぎり空港が使えないのだから、ギネス記録級のスピードで取り壊し工事は進むのだろう。
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