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自動車生産NO1中国とゴム生産NO1タイ、双方の接近(ucci-h)

2011年12月14日

■接近するゴム生産世界一のタイと自動車生産世界一の中国■

*当記事は2011年11月29日付ブログ「チェンマイUpdate」の許可を得て転載したものです。


世界最大のゴム輸出国タイランドと世界最大の自動車生産国中国が、ゴム産業の付加価値づくりで接近しようとしている。

FAW Audi A4L 2.0T * Skillful Strength
FAW Audi A4L 2.0T * Skillful Strength / jiazi



■ゴム生産世界一のタイ、自動車生産世界一の中国

タイは、2010年世界の天然ゴム生産の四割近くに当たる325万トンのゴムを生産し、9割方を輸出する世界トップのゴム供給国。しかし、天然ゴムをゴム板として輸出するより、付加価値を高め供給したい意思をもつ。

史上最高価格から一転、急落したゴム価格=世界一の生産国タイを直撃(ucci-h)

Gum
Gum / twicepix


中国はアメリカと日本を合わせた台数を上回る、世界トップの自動車生産国。クルマは4つのタイヤ始め多くのゴムを使う。世界トップのゴム消費国中国は、昨年280万トンのゴムを輸入したが、その4割近くはタイからだ(輸入額約1170億円)。中国は一次産品で供給が天候等で振れやすいゴムの安定確保をめざしたい。

そこで、タイと中国が手を結び、中国が安定供給確保を図ると同時に、タイがゴム生産の現地での付加価値アップを図れないかということになる。タイの場合、ゴム・プランテーションの多い南部の社会不安解消の助けになればとも目論む。


■タイ・中国の中間点、広西自治区南寧市で共同研究を開始


そこで中国の技術を借りて、タイ・ゴムの付加価値アップを図れないかと画策をしている。まずは、タイ・ASEANと中国を結ぶ中間点、中国広西自治区の南寧市において、「UNIDO」(国連工業開発機構)と南寧政府が造ることに合意した「中国ASEAN・ロジスティック基地」にある「南寧国際ゴム取引所」をプラットフォームに、研究開発始めることとなった。タイと中国、政府間のプロジェクトだ。

タイと中国の思惑がどううまく展開していくのかわからないが、両国の接近の意味合いは判る。タイで多くの自動車を作っている日本は傍観か、それとも?

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*当記事は2011年11月29日付ブログ「チェンマイUpdate」の許可を得て転載したものです。





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