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妖しく「光る豚肉」は蛍光菌が原因と判明=「安心して食べてね」と中国当局

2011年12月15日

中国で、怪しく「光る豚肉」が話題となっている。13日、北京市食品安全コントロールセンターは「光る豚肉」の検査結果を発表。蛍光菌、P. フルオレッセンスが原因だったと発表した。


20111213_写真_光る豚肉_中国食品
*画像は新京報の報道

2011年12月14日、北京商報が伝えた。

■光る原因は蛍光菌

記事「不気味すぎる「光る豚肉」=「半分食べちゃった……」と落ち込む市民」でご紹介したのが、暗いところで怪しく「光る豚肉」。噂は以前から伝えられていたが、今回の報道では見事なまでに光る姿が写真にとらえられている。なんとも不気味な絵面だけに「豚肉“も”怖い、豚肉”も”やばい」と大反響を呼び、「夜明豚」というなんだかオシャレな名称で事件が報じられている。

北京市工商局が問題の豚肉を検査したところ、正規の食肉処理場で解体された豚肉であったことが判明した。北京市食品安全コントロールセンターで検査を実施したところ、蛍光菌が原因だと判明した。

蛍光菌(P. フルオレッセンス)は自然界に広く分布する菌で、食品腐敗の原因菌の一種。食品を変色させたり、暗がりで光らせたりするという怪しげな働きを持つ。さまざまな菌類が登場する漫画『もやしもん』にも登場しているという(ウィキペディア)。

人間の病原菌ではなく、また70度以上で加熱すると死滅することから危険性はないとのこと。北京市工商局は「安心して光る豚肉を食べてくださいね!」とアナウンスしている。


■安全と言われても……

正直、「お肉屋さんが見栄えをよくするために蛍光増白剤を塗っている」との説が有力だと思い込んでいた。北京のお肉屋さんのモラルを疑ってすいません。今後は光っても、気持ち良く食べようと誓った次第である。もっとも中国のネットの反応を見ると、「いくら安全と言われても信じられない」「さすがに食べられない」という反応が多いようだが。

ちなみに蛍光菌は30~35度の温度で活発に繁殖するとのこと。前回記事で紹介した李さんは市場で買ったとのことなので、豚肉は冷蔵庫に入れられることなく、暖かい店頭にどんと置かれたままの状態で、菌の繁殖に適した状態だったのではないか。

「光る牛肉」はコールドチェーン(低温流通体系)が未発達で、かつ冷蔵庫を使わない市場がまだ多い国ならではの産物のようだ。


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