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韓国資本工場が全従業員を解雇、抗議招く=「季節性ストライキ」と世界経済―中国

2011年12月19日

2011年12月16日、福建省アモイ市で、1カ月前の通告なしに解雇された韓国資本工場の労働者がデモを起こした。


Demonstration
Demonstration / 02ide


■全従業員解雇

問題の工場は韓国LG旗下のディスプレイ関連工場・楽捷顕示科技。業務再編を理由に操業を中止し従業員全員を解雇したが、1カ月前の通知がなかったとして従業員は激怒している。

従業員は17日、工場正門前に集まり抗議活動を行った。「合理的な補償を。最後まで戦う」「私たちには生活が必要だ」などの横断幕を手にしていたという。工場内部に入り込もうとした従業員と警備員が止める一幕もあった。


■季節性ストライキと世界経済の低迷と

あるメディアは「今年も中国は季節性ストライキの時代を迎えた」と評している。まさにそのとおり。約1カ月後の旧正月をひかえたこの時期、遅配給与の支払いを求める労使紛争が多発する。そうした「恒例行事」も続く一方で、目につくのが会社の撤退、工場閉鎖をきっかけとした抗議活動だ。今回のLG工場だけではなく、先日はナイキやダノンの工場閉鎖とそれに伴うトラブルも伝えられている。

世界経済低迷で輸出が先細る一方、東南沿海部の労働コストは上昇。二重の衝撃を受けた企業には、内陸部や他国に工場を移す動きが広がりつつある。毎年繰り返される「季節性ストライキ」だが、工場移転のトレンドによって、騒動の数は例年以上となる可能性は高そうだ。


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